Subject : ビタミンC (Vitamin C)
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ビタミンC (Vitamin C)
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ビタミンC (Vitamin C) とは、アスコルビン酸のうち特にL型の光学異性体の方を指す。水溶性ビタミンであり、生体の活動においてさまざまな局面で重要な役割を果たしている。
人間は、アスコルビン酸を生体内で合成できないため、その必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要があります。
一方、多くの動物にとっては、アスコルビン酸は生体内で生合成できる物質である。体内で合成できないのは、モルモットや霊長類の一部(人間を含む)など一部だけです。
多くの食品やサプリメントにおいて、「レモン○個分のビタミンC」という表現が用いられるが、このとき「レモン1個分のビタミンC」は20mgに換算される。
- ● ビタミンCの役割
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ビタミンCは壊血病の予防の他、鉄分の吸収の促進、傷の治癒にも利用される。また、風邪やインフルエンザ、その他の感染症に対して薬と併用される。その理由としては、これらのストレスや治癒に際してはアスコルビン酸の要求量が増大するからというものである。
ビタミンCはウイルスなどの病原菌が体内に侵入したときに闘う白血球の働きを助けます。そのため、ビタミンCが不足すると、風邪を引きやすくなったりします。
また、ビタミンCは強い抗酸化作用を持つため、食品に酸化防止剤として添加される場合がある。
生体内で、ビタミンCはアミノ酸の生合成に利用される他、副腎からのホルモンの分泌にも使われる。また、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶための担体であるL-カルニチンを作るなど、体内で行われる水酸化反応にビタミンCは欠かせない。
結合組織でのコラーゲンの生成される過程でもビタミンCを必要とする水酸化反応は2箇所ある。コラーゲンは三つ網状の繊維で体内では細胞間の至る所に存在しており、組織を形作り、肉体に適度の硬さと柔軟性を与えている。ビタミンC不足によって発症する壊血病の症状は、コラーゲンの同化が進まないためなどによる。(尚コラーゲン合成には鉄も必要)
ビタミンCはハイドロキシプロリンの生成に必要なプロリン水酸化酸素の必須補助因子である。ハイドロキシプロリンは、ほぼコラーゲンに特異的に含まれる重要なアミノ酸残基であり、ビタミンCの欠乏はコラーゲン代謝に悪影響を及ぼす。従って、ビタミンCは骨代謝、特に骨の有機成分の代謝にとって非常に重要なビタミンであるといえる。
- ● ビタミンCに関連する疾患
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ビタミンCが欠乏すると壊血病を招く。また、ビタミン欠乏症の兆候として、以下のような症状が出る。
- 歯のぐらつき
- 皮膚からの出血
- 血管の脆弱化
- 傷が治りにくい
- 免疫機能の低下
- 軽度の貧血
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