Subject   : スピルリナ

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 スピルリナ
 スピルリナとは、35臆年の昔から存在する浮遊生の藻類。大きさは0.3〜0.5mmで、らせん状の形をしています。主に熱帯地方、アフリカの湖などに自生し、高温・高アルカリ・高塩分という特殊な環境に成育します。

 スピルリナが健康食品として注目されているのは、その栄養の豊富さから。50%以上が良質のたんぱく質でできており、βカロチンなどの抗酸化栄養素のほか、ビタミンB群、鉄、カリウム、食物繊維など、身体に必要な46種類の栄養素のうちの37種類を含んでいるのです。そのうえ、スピルリナに含まれる各栄養素の量は、マルチビタミン剤などに比べて少ないにもかかわらず、糖尿病や高脂血症などで実績をあげています。
 多くの栄養素を含んでいるだけに、その作用もさまざま。腸内の乳酸菌を増やして便秘を改善したり、鉄欠乏性貧血を改善する作用は、臨床試験で確認されています。また、フィコシアニンという吸収のよい抗酸化栄養を含んでいるため、抗酸化力も期待できます。
 また、アメリカではダイエット食としても認められています。スピルリナには体脂肪や体重を減らす効果はありませんが、ビタミンやミネラル、食物繊維など不足がちになるダイエット時に、バランスよく栄養素を含むスピルリナをとれば、健康的にダイエットを進められるというのです。
 最近は、抗ガン作用や免疫力アップの効果もわかってきました。京都府立医科大学の実験によると、スピルリナに含まれるゼアキサンチンという色素が、ガンの発生を防ぐというのです。また、富山医科薬科大学の研究では、スピルリナに含まれるカルシウムスピルランという成分が、ガンの転移を防ぐことを発見しています。
 他にコレステロールの減少、免疫力の強化、血圧上昇の抑制、 血糖値の調整、肝機能の回復作用などがあります。

 同じ緑藻類のクロレラと比較されるスピルリナですが、クロレラより原始的で、単純な構造をしており、細胞をおおう膜が薄く壊れやすいため、栄養素の消化吸収効率がよく、その率は95%にものぼります。

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