Subject : レンチナン
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レンチナン
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レンチナンは椎茸に含まれる抗悪性種瘍剤です。
生体防御反応(全身の抵抗力)を活性化し、抗腫瘍効果を発現します。これを宿主仲介性と言います。
レンチナンは、1969年の発見以来、多くの基礎研究、臨床研究が行なわれてきました。その中で、興味のある現象の1つに、レンチナンに対する感受性の問題があります。基礎的には、遺伝子背景、リンパ球の種類やマクロファージの種類といった面から研究が進められていますが、一般臨床では、定性的な指標やどの病院でも簡単に測定できる定量的指標で検討されています。
レンチナンを与薬した患者でP.S.(全身状態を示す指標:performance status)の改善やQOLの改善が認められる患者は、改善が認められない患者よりも生存期間が有意に長く、また、定量的には、レンチナン与薬後2〜3ヵ月後に、血清アルブミン値の上昇が、下降または変化しなかった患者よりも生存期間が有意に長いとの報告がなされています。
さらに腫瘍マーカーの一種である免疫抑制酸性蛋白(IAP:immunosuppressive acidic protein)に関しても同様で、レンチナン与薬後に2〜3ヵ月後に血清IAP値の下降(改善)が認められた患者は、改善が認められなかった患者よりも生存期間が長いとのことです。
レンチナンは、基礎研究で、抗癌剤との併用で、相性があることが明らかにされています。現在までの結果では、テガフール、UFTといった5-Fu系の薬剤やシスプラチン(CDDP)、特にLow dose CDDPとの相性がよく、マイトマイシン(MMC)やアドリアマイシン(ADM)との相性はよくないという結果が報告されています。
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β−グルカン
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