Subject   : グルカン(β−グルカン)

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 グルカン(β−グルカン)
グルカン(Glucans)は主にキノコの主成分である多糖体で、水に溶けず、 水分を吸収して膨れる不溶性食物繊維のひとつです。 グルカンは不溶性食物繊維としての共通の働きをもっており、それらは腸を 刺激して便秘や肥満を予防・改善する、腸内の有用菌群を増やして腸内環境を 整える、腸内の有害物質の排出を促して大腸がんなどを予防するといったものが あります。

また、免疫を高め、活性酸素除去作用などがあります
 ●きのこの主成分である多糖体のβ−グルカンは免疫細胞の マクロファージを刺激してT細胞を活性化させ 免疫力を強化してくれます
 ●ペプチドグルカンや、フクフルクトグルカンなど、には血圧降下作用があるといわれています

 ★きのこの種類やグルカンの種類によって、その働きには 個性・差があるようです

 キノコ由来の抗悪性種瘍剤としては、 レンチナン(椎茸)、 PSK:クレスチン(カワラタケ)、ソニフィラン(スエヒロタケ)が承認されています。これらは、生体防御反応(全身の抵抗力)を活性化し、抗腫瘍効果を発現します。これを宿主仲介性と言います。
 β-1,3-D-グルカンは、様々な生体防御活性があることから、癌のみならず種々の疾患に有効である可能性があります。リウマチ、花粉症、喘息、風邪をひかなくなる等、また基礎研究でも癌以外に糖尿病、肝硬変、細菌感染、ウイルス感染等に有効という報告があります。

グルカンの作用はシメジ科、ハラタケ科、サルノコシカケ科のキノコに含まれるβ-グルカンに特に顕著ですが、パン酵母に含まれるイーストグルカンにも同様の抗腫瘍活性が認められています。グルカンの供給源はキノコ類となりますが、グルカンは不消化性多糖体で人間の消化酵素では消化されません。繊維質の食品を沢山取ると、体内の不要物だけでなく体に必要な栄養素まで排出してしまうことがあるので、カルシウムや鉄、ビタミンなども多めに補給することが大切です。

◆ グルカンが含まれる食品例
きのこ/ 干し椎茸 / キクラゲ / シメジ / ヒラタケ /

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