Subject   : ガストリン

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 ガストリン
ガストリンは,胃幽門粘膜および十二指腸粘膜から分泌される分子量2,096の直鎖ペプチドで,17個のアミノ酸から成る胃酸分泌刺激ホルモンです。
胃幽門洞の機械的,化学的(アルコール,アミノ酸,PHの変化)あるいは迷走神経刺激によって分泌される。胃酸分泌機能の背景因子を調べる検査の1つであり,胃酸分泌機能の測定と合わせて行われる。Zollinger-Ellison症候群の診断には必須の検査である。

食事を摂ろうとすると、脳からの刺激が副交感神経に伝わり、アセチルコリンが分泌される。アセチルコリンは胃壁細胞のムスカリン受容体に結合して、胃酸の分泌が起こる。
食物が胃に入ると、その刺激によりガストリン細胞がガストリンを分泌する。ガストリンは胃壁細胞のガストリン受容体に結合して、胃酸の分泌が起こる。 ガストリンはECL細胞や肥満細胞を刺激して、ヒスタミンを放出させる。ヒスタミンは胃壁細胞のH2受容体に結合して、胃酸の分泌が起こる。

◆ ガストリンが上昇する疾患
Zollinger-Ellison 症候群、悪性貧血、萎縮性胃炎、副甲状腺機能亢進症

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