Subject   : アスファルト

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 アスファルト
天然または石油精製から得られる瀝青(ビチューメン)を主成分とする、半固体あるいは固体の暗褐色ないしは黒色の粘着性物質。通常舗装用アスファルトといわれるものは、石油精製から得られるストレートアスファルトです。

常温で固体または半固体の炭化水素化合物で、二硫化炭素に完全に溶解するものを瀝青(ビチューメン)といい、瀝青を主成分にしたものが瀝青材料で、天然アスファルト、石油アスファルト、タール、カットバックアスファルト、アスファルト乳剤などを総称しています。

通常のストレートアスファルトに改質材を添加したもの、あるいはブローイングなどの改質操作を加えたものをいう。主なものに、ゴム入りアスファルト、熱可塑性エラストマー入りアスファルト、樹脂入りアスファルト、セミブローンアスファルトなどがある。

● ゴム入りアスファルト
改質アスファルトの一種で、ゴム系ポリマーを添加した改質アスファルト。添加するゴム系ポリマーには、天然ゴム、スチレン・ブタジェンゴム、クロロプレンゴムなどがある。

● 熱可塑性エラストマー入りアスファルト
舗装用石油アスファルトに、熱可塑性エラストマーを添加した改質アスファルト。 高温では軟化して可塑性を示し、任意の形に整形できるが、常温ではゴム弾性を示す高分子物質を 熱可塑性エラストマーといいます。

● グースアスファルト混合物
トリニダッドレイクアスファルト(天然アスファルトの一種)または熱可塑性エラストマーなどの改質材を混合したアスファルトと粗骨材、細骨材およびフィラーを配合して、プラントで混合したのち、流込み施工が可能な流動性と安定性が得られるように、クッカ(加熱混合装置を備えた車)の中で高温で撹はん・混合したもの。不透水性でたわみに対する追従性が高いことから、一般に鋼床版などの橋面舗装に用いられる。  

● 排水性舗装
高空隙率(20%程度)の加熱アスファルト混合物を表層あるいは表層・基層に設け、雨水を路側、路肩に排水する舗装。雨天時の車両の走行安全性の向上、交通騒音の低減を目的とした機能性舗装である。バインダー(結合材)として高粘度改質アスファルトが使われる。
 ⇒ エネルギーの種類と単位

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