Subject   : 非線形光学材料

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 非線形光学材料
非線形光学材料とは、光を入射するだけで出てくる光の波長が代わったり、エネルギー量が代わる特性を持った材料で、大きく無機物質と有機物質に分けることができます。2次非線形を利用した波長変換材料として、無機結晶が知られています。3次非線形では、共役電子を持つ有機化合物が、電子の動き易さに基づく大きな非線形光学特性と速い応答性など、優れた特徴があることから、超高速シャッターや光スイッチなど幅広い応用研究が行われています。1930年に、ドイツ人物理学者M.ゲッペルト・マイヤーが、波長変換に関する非線形光学効果を予言したのが最初といわれています。

非線形光学材料は,光波長の変換,光の増幅,光強度に応じた屈折率変化などの光学的な非線形現象を効率よく発現する材料の総称で,無機物質と有機物質に大別することができます。

1960年,無機物質を用いたレーザー光の発振が報告され,無機非線形光学材料の探索が盛んに行われていました。

 一方,有機非線形光学材料は,1982年のACSシンポジウムの発表が契機となり,盛んに研究されつつあります。その理由として,非局在化した共役電子を持つ有機化合物は,電子の動きやすさに基づく大きな非線形光学特性と高速応答性など優れた特性を持っていることが挙げられます。

無機系材料には分散系材料、超格子材料など。有機系材料としては、ポリジアセチレン(PDA)、また、有機イオン塩DAST。分散系非線形光学材料としては、金属ナノ粒子系。

○ 無機系非線形光学材料
タンタル酸リチウム、 チタン酸バリウム、 ニオブ酸リチウム、 二酸化テルル、 ニトロベンゼン、

○ 有機系非線形光学材料
(R)-(+)-2-(alpha-Methylbenzylamino)-5-nitropyridine 、 (S)-(-)-2-(alpha-Methylbenzylamino)-5-nitropyridine 、 (S)-(-)-N-(5-Nitro-2-pyridyl)alaninol 、 (S)-(-)-N-(5-Nitro-2-pyridyl)prolinol 、 (S)-N-(5-Nitro-2-pyridyl)phenylalaninol 、 1,3-Dimethylurea 、 2'-(N,N-Dimethylamino)-5'-nitroacetanilide 、 2-Amino-3-nitropyridine 、 2-Amino-5-nitropyridine 、 2-Aminofluorene 、 2-Chloro-3,5-dinitropyridine 、 2-Chloro-4-nitro-N-methylaniline 、 2-Chloro-4-nitroaniline 、 2-Methyl-4-nitroaniline 、 2-Nitroaniline 、 3-Methyl-4-nitroaniline 、 3-Nitroaniline 、 4-Amino-4'-nitrobiphenyl 、 4-Dimethylamino-4'-nitrobiphenyl 、 4-Dimethylamino-4'-nitrostilbene 、 4-Hydroxy-4'-nitrobiphenyl 、 4-Methoxy-4'-nitrobiphenyl 、 4-Methoxy-4'-nitrostilbene 、 4-Nitro-3-picoline N-Oxide 、 4-Nitroaniline 、 5-Nitroindole 、 5-Nitrouracil 、 N-(2,4-Dinitrophenyl)-L-alanine Methyl Ester 、 N-Cyanomethyl-N-methyl-4-nitroaniline 、 N-Methyl-4-nitro-o-toluidine 、 N-Methyl-4-nitroaniline
 ⇒ 非線形光学(NLO)
 ⇒ ナノテクノロジー(Nanotechnology)

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