ディズニー版 美女と野獣 あらすじ

Wikipediaより

森の奥にある城に、若く美しいがとても我儘で傲慢な王子が住んでいた。
ある日の夜、醜い老女が城を訪ね、一輪のバラをあげるかわりに城に一晩泊めてほしいと頼む。
しかし王子は老女の醜さを理由にそれを断る。老女は「見かけで人を判断するのは良くない」と忠告するが、王子は聞く耳を持たず再び追い返そうとした。
するとその瞬間に老女は美しい魔女に変わり、優しい心を持たず人を見た目で判断する王子と、王子をそのように育てた召使いたち、さらにその城全体に魔法をかけてしまう。
そして王子は恐ろしい野獣の姿に、召使いたちは家財道具の姿になってしまった。
魔女はどんな物をも映し出す魔法の鏡、そして初めに見せた一輪のバラの花を置き消えていった。
そのバラの花びらが全部散るまでに、王子が人を愛し人に愛されるという「真実の愛」を見つけなければ、王子たちにかけられた魔法が解けることはない。

それから十年の歳月が流れた。
とある街に住む発明家モーリスの娘・ベルは街一番の美貌の持ち主で、読書と空想が大好きな父親想いの娘だった。
ベルは夢見がちな性分を風変わりと捉える街の人々に馴染めず、街一番のハンサムで人気者だが乱暴で下品なうぬぼれ屋である狩人のガストンの執拗な求婚にも辟易していた。

モーリスが発明大会に出かけた日、愛馬フィリップが父を乗せぬまま戻ってきたのを見たベルは、父に何かあったに違いないと考え、フィリップと共にモーリスとはぐれた森の奥地の城へとやってくる。
モーリスは森で道に迷った上に狼達に襲われてフィリップとはぐれ、たどり着いた城で一夜の宿を頼んだ。 それを見かねた蝋燭のルミエールとティーポットのポット夫人はモーリスをもてなすのだが、怒った城の主である野獣に不法侵入者として牢に捕らえられていたのだ。
解放を願うベルは父と引き換えに自分が城に留まることを申し出る。
野獣はその条件を受け入れ、反対するモーリスを強制的に魔法の馬車に乗せ街へと追い返してしまった。

こうして城に残ることになった失意のベルを、ポット夫人やルミエール、置き時計のコグスワースなど家財道具に変えられた城の召使たちは快く受け入れもてなしてくれた。
ベルも次第に気を取り直し城の生活になじもうと努力するが、礼儀知らずで我がままな野獣の凶暴な振る舞いに耐えかねて城を飛び出してしまう。そして吹雪の中で野生の狼に襲われるが、すんでの所で駆けつけてきた野獣に救われる。その事件をきっかけにベルは醜く横暴な野獣の心の中に残る優しさに気づき、野獣も彼女の優しさに触れ、お互いに心を通わせるようになる。
また日々をともに過ごしていく中で、野獣は徐々に人間らしい心を取り戻していきベルに想いを寄せるようになる。 そしてベルもまた、野獣に惹かれていくのだった。

2人だけの舞踏会を開いた日の夜のこと、楽しさの中にも父のことを想い沈んだ表情を隠せないベルのために、野獣は魔法の鏡を与えてモーリスの姿を映し出させる。
そこに映し出されたのは、病身のままベルを探し求めて森をさまよった末に行き倒れたモーリスの姿だった。
彼は酒場で騒ぐガストンたちに野獣の存在を知らせ助けを求めたものの相手にされず、1人でベルを助けに行ったのである。
狼狽するベルの姿を見た野獣は、自分の中のベルへの愛情を自覚しつつ、愛するベルの気持ちを思いやり、ベルに魔法の鏡を与えた上で解放する。
自分に対するベルの愛情を確かめられぬまま彼女を手放してしまえば、2度と呪いが解けないことを知りながら。

父を助け街に戻ってきたベルは、ガストンが自分の結婚を承諾させるために「城に野獣がいる」と主張するモーリスを狂人として精神病院に入れようと企んでいることを知り、激しく彼を拒絶。
モーリスの言うことが事実であることを証明するために魔法の鏡で野獣の姿を見せるが、嫉妬に駆られたガストンは野獣が恐ろしい存在であると街の人々に吹聴する。
そして野獣を殺すべく人々を炊き付けて扇動し城へ夜襲をかけ、野獣への密告を防ぐためベルとモーリスを自宅の地下貯蔵庫に幽閉してしまう。
二人は途方に暮れるが、城からベルの鞄にこっそり隠れてやってきたポット婦人の息子、ティーカップのチップの妙案により脱出。
野獣に城の襲撃を知らせるために大急ぎで城へと引き返す。

一方野獣はベルを失った絶望に塞ぎ込み自暴自棄になってしまっており、侵入者の報告を受けても何ら手を打とうとしない。
主人と城を守るべく、召使い達はルミエールの一計で本物の家財道具になりすまし、侵入者たちの不意を突いてから一斉に反撃を開始、撃退することに成功する。

しかし騒ぎの中一人野獣の居場所を突き止めたガストンは、背後から矢を放って奇襲し野獣をバルコニーに追い詰めて徹底的に痛めつける。
それでもなお野獣は力なく倒れたまま動こうとしなかった。
だがガストンが止めを刺そうとした刹那、駆けつけたベルの叫び声を耳にして生気を取り戻した野獣は反撃を開始する。
ついにガストンを追い詰め、怒りと共にバルコニーから落とそうとした野獣だが、命乞いをする彼の姿を見て命を奪うことは思いとどまり、出て行けと言い放った。
屋根を伝ってバルコニーに上りベルと念願の再会を果たした直後、背後からガストンが短剣を野獣の脇腹に突き立てた。
その後共にバランスを崩してしまうが、野獣はベルの手を掴んで助かり、ガストンはそのまま落下して果てた。
しかし野獣の傷は重症でもはや虫の息だった。
途切れ途切れに愛と別れの言葉を口にし事切れた野獣の亡骸にすがり、ベルは涙を流しながら野獣への愛を告白する。

皆が悲しみの中、突然空から流星が振りそそぎ、光に包まれた城は元の輝く姿に、召使い達と野獣は人間の王子だった頃の姿に戻った。
ベルの愛の告白により、ついに野獣は愛し愛されることを学ぶ試練を乗り越え、自身と城にかけられた呪いから解き放たれたのだ。

こうして、城の召使たちと父モーリスの祝福の中2人は結ばれ、末永く幸せに暮らすのだった。

このような世界観を再現したコンセプトカフェ&レストランが横浜にあります。
美女と野獣のカフェ&レストランBeauty&the Beast


『美女と野獣』原作のあらすじ

『美女と野獣』ボーモン版のあらすじ

『美女と野獣』の昔話の分類

『美女と野獣』のルーツ


記載ミス、コメントなどありましたら
e-mail: webmaster までお願いします。
home Page   Back