1946年にフランスで公開された「La Belle et la Bete」のあらすじ

フランスの詩人であり映画製作者であるジャン・コクトー(Jean Cocteau)の「La Belle et la Bete」(1946年。フランス)
昔、大金持ちの商人がいて、息子と娘が 3人ずつありました。

末娘のベル(ジョゼット・デイ)が自宅で床をこすり洗いしているのを見て、もっと良い扱いを受ける価値があるからと言って、彼女の兄の友人アヴナン(ジャン・マレー)が求婚する。
しかし、ベルは家で父の世話をしたかったので、アヴナンを拒絶する。
その父は船を海で失ない、家族の財産も船とともに失ったのだ。ベルの父(マルセル・アンドレ)が帰宅して告げるには、翌日ついに莫大な財産が取り戻せベルの口やかましい姉妹アデレードとフェリシエへのプレゼントも手に入ると言う。
ベルの頼りない兄弟リュドヴィク(ミシェル・オークレール)は、高利貸しに(自分がした)借金を支払うことができないならば父を告訴する権利を与える、という契約にサインする。
その後、ベルの父は港に到着するや財産は負債を清算するために押収されたことを知り、夜に森を通って帰宅するはめになる。

ベルの父は森で道に迷って、門がある大きな城にいるのに気づいた。その門とドアが自ら魔法のように開くのだ。
城に入ると、魔法をかけられた燭台がごちそうを載せた食卓に案内し、そこで彼は寝入ってしまう。
大きな唸り声によって呼び起こされて、ベルの父は城の庭を歩き回る。ベルがバラを求めていたのを思い出して、バラを木からむしり取ると、野獣が現れる。
野獣は彼を盗みの罰で殺すと脅すが、娘の一人が身代わりになることができると言う。
野獣は、父を森を抜けて家まで案内させるために白馬―マグニフィサント(極上)号―を貸す。
ベルの父が状況を家族とアヴナンに説明すると、ベルが行って父の身代わりになることに同意する。ベルはマグニフィサント号に乗って城に行き、野獣を見つける。
ベルは野獣の容姿を見て気絶し、城の居室に運ばれる。ベルは目覚めると、何でも見ることができる魔法の鏡を見つける。野獣はベルを夕食に招待する。そこで、彼女は彼に対等に采配できるが、毎日彼から結婚を懇願されると言われる。
日が経つにつれ、ベルはだんだんと野獣が好きになるが、結婚を拒否し続ける。
ある日、魔法の鏡を使って、ベルは父が瀕死の病であるとわかる。野獣はベルに1週間だけ戻る許可を与える。野獣は、ベルに二つの不思議な道具を与える。それは、ベルが望んだどこにでも運ぶことができる手袋と、ダイアナの宝庫(野獣の本当の富のもと)の錠を開ける金色の鍵だった。

ベルは寝たきりの父の部屋に姿を現すために手袋を使う。ベルの訪問は、父の健康を回復させる。ベルは、家族が貧しい生活をしていて、リュドヴィクがした高利貸しとの取引きから立ち直っていなかったのを知る。

城でのベルの豊かな生活をねたんで、姉のアデレードとフェリシエは、金色の鍵を盗んで、リュドヴィクとアヴナンを野獣に対抗させる計画を案じる。アヴナンとリュドヴィクは、彼ら独自に野獣を殺す計画を考え、ベルの姉妹を援助することに同意する。
ベルを引きとめさせるために、ベルの姉妹は彼女をだまし、彼女を愛しているふりをして期限の1週間以上滞在させようとする。ベルは、いることにしぶしぶ同意する。

野獣はベルを取り戻すために、マグニフィサント号(白馬)を送る。しかし、リュドヴィクとアヴナンがマグニフィサント号を先に見つけて、それに乗って城に行く。
ベルは、その後、鏡が野獣の悲しい顔を映すのを見る。鏡が壊れたときベルは金色の鍵をなくしたことに気づく。ベルは取り乱して、魔法の手袋を使って城に戻り、中庭で傷心のために瀕死になった野獣を見つける。
一方、アヴナンとリュドヴィクは、ダイアナの宝庫に出くわした。盗んだ鍵では罠を起動させるかもしれないと思って、宝庫の壁をよじ登る。野獣がベルの腕の中で死んだ時、アヴナンはその宝庫のガラスの屋根を壊して押し入り、ローマの女神ディアーナの命が吹き込まれた像に矢を射られて野獣に変身する。この時、野獣が死んでいた処から起き上がったのは野獣からもとに戻ったアーデント王子であった、彼が言うには両親が精霊を信じなかったので精霊は彼を野獣の姿に変えたのだ。アーデント王子とベルは抱き合い、ベルは女王になる彼の王国へ飛んで行く。その王国でベルの父はともに住みベルの姉妹は彼女のガウンのすそをもつことになる。


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