Subject   : キシレン(xylene)

カテゴリー  : 学びの館 > 化学 


 キシレン(xylene)
 CH(CH ナフサの改質油あるいはナフサ分解によってエチレンと併産される分解油から抽出または分留される。通常、混合キシレンと呼ばれ、三種の異性体(o-、m-、p-)及びエチルベンゼンの混合物であり、異性体分離によってo-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、エチルベンゼンが、また脱アルキル化によってベンゼンが得られる。キシレン自体は塗料、印刷インキ、農薬等の溶剤に使用される。液体。

○ オルソキシレン(ortho-xylene)
 混合キシレンに10〜20%含まれており、蒸留によって回収される。通常、混合キシレンからp-キシレンを製造する前段の工程で製造される。無水フタル酸、キシリジン等の原料となる。

○ パラキシレン(para-xylene)
 混合キシレンに10〜20%含まれており、これを抽出して得る方法と、同じく混合キシレンに含まれるo-キシレン、m-キシレンの異性化によって得る方法がある。テレフタル酸、DMTの原料に使用される。

○ メタキシレン(meta-xylene)
 混合キシレンに30〜45%含まれており、これを分離して得られる。混合キシレン中に最も多量に含まれている成分であり、イソフタル酸原料として使用されている。一般的には混合物のままで異性化してp-キシレン等として回収されている。
 ⇒ プラスチック

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