Subject : 風化作用(weathering)
カテゴリー : 地球科学
風化作用(weathering)
-
地殻の表層にある岩石が太陽光や風雨にさらされることによって破壊され、物理的、化学的に変質する作用のこと。一般的には陸上にある物質がその対象とされる。
岩石を構成する鉱物がばらばらになるほか、長石や雲母などのケイ酸塩鉱物からはマグネシウムなどの金属イオンが溶脱してケイ酸とアルミニウムが結びついた粘土鉱物が生成する反応がよく知られる。
砂岩、頁岩、花崗岩、蛇紋岩、石灰岩などの岩石は、風化を受けやすい。
- ● 玉ねぎ状風化
-
岩塊や地層の節理沿いの角が連続的に風化が進行する現象。タマネギの皮のように風化が進み、内部は球状に母岩が残ることとなる。玉ねぎ状構造、球状風化とも呼ばれる。球状風化は一部の花崗岩類で顕著であり、内部に残った球状の母岩(原岩)はコアストンと呼ばれる。
- ● 蜂の巣風化
-
風化作用で岩石の表面に蜂の巣のような穴が空くこと。直径数センチメートルの多数の穴が蜂の巣状になっていて、砂岩の表面に見られることが多い。
⇒
地質年代表
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]