Subject  : 位相要素(頂点、稜線、面、シェル)

カテゴリー: 画像処理


 位相要素(頂点、稜線、面、シェル)
 もののかたちは、『頂点』『稜線』『面』『シェル』によって構成されています。
 これらを『位相要素』と呼び、位相要素を作成したり、移動したりすることで、かたちを操作します。実際にモデラー上でも、これらの位相要素を操作することになります。

コンピュータでかたちを扱うには、かたちの持つ情報をすべてデータとして、かたちに持たせる必要があります。 そこで、かたちを分解し、かたちが何から構成されているかを考えます。このかたちを構成しているものを要素と呼びます。この要素ごとに位置や形状を情報として持たせ、全体のかたちを決めます。

モデラーの内部では、かたちを構成する要素を驚くほど厳密に定義しています。

● 頂点(vertex)
かたちの角を『頂点(vertex)』と呼びます。稜線は2つの頂点を結んだ線であると考えることができます。直方体ならば、8個の頂点を持ちます。頂点は、3次元の座標値を持ちます。

● 稜線(edge)
面と面の境界線を『稜線(edge)』と呼びます。よって、面は複数の稜線で囲まれた領域と考えることができます。直方体ならば、12本の稜線を持ちます。また、稜線の両端点は頂点になります。稜線は直線に限らず、曲線でも構いません。

● 面(face)
かたちは、複数の『面(face)』で覆われています。右の図のような立方体なら、6枚の面で構成されていると考えます。これらの複数の面によって、立体の内側と外側が隔てられています。面は複数の稜線と頂点を持ちます。面は平面に限らず、曲面でも構いません。

● シェル(shell)
何かのかたちが複数の部品から構成される時があります。たとえば、サインペンを例にとれば、ペン本体とキャップの2つの部品があると考えられます。このような部品の1つ1つを『シェル(shell)』と呼びます。2つの直方体があるとき、その1つ1つの直方体をそれぞれシェルと呼びます。シェルとは、面によって『閉じた』空間といえます。
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