Subject  : モーフィング(morphing)

カテゴリー: 画像処理


 モーフィング(morphing)
 モーフィングとは、画像を加工する技術のひとつで、2つの画像を合成させて中間状態を作り、一方の姿形から他方の形へと変形していくような様子を生成することである。狼の写真と人間の写真を用意してモーフィングを行えば、狼男のような中間画像を生成することができる。

モーフィングを細かく行い、中間画像を用いてさらなる中間画像を作り出すというようなことを何度も行なうと、無段階に変貌してゆくモーフィングの動画が作成できる。この映像技術は特撮などでよく用いられる手法で、例えば映画「ターミネーター」で金属から人間が生成されるアニメーションなどは高度なモーフィング技術を利用している。

● クロスディゾルブ
2次元画像での最も簡単なモーフィングは、各画素の色を順次線形補間していくことにより、次の画像に移行する方法です。これを『クロスディゾルブ』と呼びます。
しかし、クロスディゾルブでは、最初の画像がぼやけて、次の画像が浮かび上がってくるだけです。そこで、かたちごと補間する『ワーピング』という手法を用います。これは、人の顏が、動物の顔へ移行するような例で言えば、目の位置や、顔の輪郭を対応づけすることにより、画素の色だけでなく、かたち全体が、対応づけられた場所へと移動するようにモーフィングします。

3次元モーフィングは2次元モーフィングのワーピングを3次元に拡張することで実現できます。3次元になるため視点の変更ができる等といったさまざまな効果を得ることができます。ただし、2つの形状の中間形状を作るためには複雑な計算が必要になるため、2次元モーフィングほど容易に実現することはできません。
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