Subject  : ジオメトリ処理(geometry processing)

カテゴリー: 画像処理 > 3DCG


 ジオメトリ処理(geometry processing)
 ジオメトリ処理とは、3次元コンピュータグラフィックスにおいて、空間に置かれた立体モデルの座標をスクリーン座標に変換するための計算。

 具体的には、まず物体を構成するポリゴンの座標データであるモデリング座標系を、視点を原点にした視点座標系に変換する。そして、遠近法などの効果や前面の物体に隠れる部分などを計算し、投影変換を行なう。最後に、表示される画面に合わせたスクリーン座標系に変換する。
 ジオメトリ処理を行なうソフトウェアや専用のハードウェアをジオメトリエンジンと呼ぶ。ジオメトリ変換は浮動小数点演算を大量に実行する非常に負荷の重い作業なので、最近ではグラフィックスチップにジオメトリ処理機能が内蔵されるようになっている。

● 視点座標系(viewing coordinate system)
 視点座標系とは、3次元グラフィックス(3DCG)において、視点の位置を基準にした座標系のこと。視点から見て右がX軸、上がY軸、正面がZ方向として定められる。
 3Dグラフィックスの座標系は、個々の物体内部での座標を表すボディ座標系(ローカル座標系)と、世界の中での物体の存在位置を表すワールド座標系(グローバル座標系)とがあり、この2つで物体の位置や姿勢などを表現する。
 視点座標系は3次元世界を2次元の平面(投影面)に描画する際に用いられるもので、投影面における世界の見え方を定めるのに必要な「視点」を基準とした座標系である。視点座標系はワールド座標系(グローバル座標系)から変換して求めることができる。
 座標系にはこのほか、複数のオブジェクトをまとめたグループ座標系、ユーザが独自に定義するユーザ座標系なども利用される。
 ⇒ レンダリング(rendering)

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