Subject  : 色抽出処理と色判別処理と色判別処理

カテゴリー: 画像処理 > 


 色抽出処理(color extraction)
 カラー画像において目的とする色の領域を抜き出すことです。

モノクロ濃淡画像において、2値化によって目的とする領域を切り出す処理に対応するのが、カラ一画像における色抽出処理です。抽出方法は、目的とする色の各原色成分または色の3属性などに対して、上下のしきい値を設定し、すべてのしきい値の条件を満たした画素を抜き出す多次元スレショールド法が基本です。モノクロ2値化では区別困難な輝度の類似した対象物でも色で区別できる場合に利用されます。R、G、Bの原色成分をそのまま使うと明るさの影響を受けるので、人間の色感覚に適合する「色相」「彩度」「明度」の3属性に変換して処理を行うこともあります。色抽出処理で抜き出きれた領域の有無、大小で良否判定を行ったり、その領域の形状測定、位置検出など2値画像処理と同様の処理に用いられています。
 色判別処理(color classification)
カラー画像において、色の違いによる対象物の分類や良否判定などを行うことです。

あらかじめ教示データとして複数の色が与えられ、各色に対応する対象物(画素領域)を求める手法は、色抽出処理と同様で、その結果の利用にも共通点がありますが、画像内の対象物ないしは処理領域を色で分類したり、その結果の組み合わせによる良否判定を行ったりすることを色判別処理といいます。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]