Subject   : FCIP(Fibre Channel over IP)

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 FCIP(Fibre Channel over IP)
FCIPとは、Fibre ChannelコマンドをIPネットワーク経由で通信し、遠隔地にある記憶装置を直接操作するプロトコル。

TCP/IPネットワーク上にある記憶装置を複数のコンピュータから直接利用できる。Ethernetなどで構築された既存のLAN設備を利用して、ネットワーク上に個々のコンピュータからは独立した記憶装置を追加する手法として、注目を浴びている。

● FCoE
FCoEとは、Ethernetを通じてFibre Channelのフレームを転送するプロトコル。Fibre Channelの物理層とデータリンク層(MAC層)を10Gigabit Ethernet(10GbE)で置き換えたもので、サーバとストレージの間を通常のLANと同じように接続し、SAN(Storage Area Network)を構築することができる。Fibre Channelのフレームはカプセル化され、Ethernetフレームに格納されてネットワーク中を転送される

● FC-SAN(Fibre Channel Storage Area Network)
FC-SANとは、外部記憶装置(ストレージ)とコンピュータの間を結ぶ高速な通信ネットワークであるSAN(Storage Area Network)の実現方式の一つで、装置間の接続にFibre Channel(ファイバーチャネル)を用いるもの。 SANは大規模なサーバコンピュータの記憶装置として利用されるもので、ストレージ間、および、サーバとストレージとの間を高速な通信ネットワークで相互に結ぶ。FC-SANではこれをFibre Channelによって実現し、装置間の接続には光ファイバーが、通信プロトコルにはFCP(Fibre Channel Protocol:ファイバーチャネルプロトコル)が、集線装置としてFCスイッチ(Fibre Channel Switch:ファイバーチャネルスイッチ)用いられる。 一方、通常のコンピュータネットワークと同じようにEthernet(イーサネット)やTCP/IPを組み合わせて構築されるSANを「IP-SAN」という。FC-SANはIP-SANに比べ性能では優るがコストが高く、Fibre Channelに精通した技術者は汎用的なネットワーク技術に比べ限られている

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