Subject   : シンクライアント(thin client)

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 シンクライアント(thin client)
シンクライアントとは、企業の情報システムにおいて、システムの利用者が使うコンピュータ(クライアント)に最低限の機能しか持たせず、サーバコンピュータが集中的にソフトウェアや業務用データなどの資源を管理する方式。また、そのようなシステムに用いられる、機能を絞った低価格のクライアント専用コンピュータ。

それぞれの従業員が手元のコンピュータに高機能なソフトウェアを多数導入し、データやファイルを保管する形態は、ソフトウェアやデータの運用・管理が煩雑になり、また、従業員の数だけ高性能で高価なコンピュータを用意しなければならず、コストや労力が増大する一方であった。

そこで、従業員が利用するコンピュータとして表示や入力など最低限の機能のみを持った低価格な専用のコンピュータを配備し、アプリケーションソフトやデータファイルなどの資源はサーバで一元管理することにより、運用・管理コストの削減をはかるシンクライアントの考え方が登場した。

データの処理・保存能力を一切持たず、表示・通信・入力の機能のみを持ったものを特に「ゼロクライアント」(zero client)ということがある。

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