Subject   : ロールフォワードとロールバック

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 ロールフォワードとロールバック
 「ロールバック」も「ロールフォワード」も「データベースに異常(エラー)が発生した時の対処方法」を意味しているという点ではよく似ていますが、「データベースやトランザクションの異常に対する具体的な処理のやり方」に違いがあります。

● ロールフォワード (roll forward)
 ロールフォワードとは、データベースに障害が発生したときに、記録してあるチェックポイントのデータを再現した上で、ログファイルに残っているチェックポイント後の処理を再現し、障害直前の状態にまで戻すこと。障害直前のデータが再現される。主に、ディスクの損傷などの物理的障害に対して用いられる。

「ロールフォワード」では、壊れたディスクを交換してバックアップファイルで特定時点のデータを再現し、さらにジャーナルファイルでバックアップ以降の処理をできるだけ再現することになります。

● ロールバック (rollback)
 ロールバックとは、データベースに障害が発生したときに、記録してあるチェックポイントにまでデータを巻き戻して、改めて処理を開始すること。バックアップ時のデータは再現されるが、それ以降に行った処理は失われる。主に、データベースの論理的障害に対して用いられる。

「データベースのトランザクション処理の途中でエラー(障害)が発生した時に、ジャーナルファイルを使用してその処理を取り消すことでデータの整合性を維持する対処方法」のことを意味しています。

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