Subject   : SAS(Serial Attached SCSI)

カテゴリー  : パソコン > 周辺機器 


 SAS(Serial Attached SCSI)
SASとは、パソコン本体と周辺機器の接続方法の取り決めのひとつ。アメリカ規格協議会(ANSI)で標準化が進められている。パラレル伝送方式を採用している従来のSCSIを改良し、シリアル転送を採用して高速転送を可能とする。最大300MB/sの転送速度を実現する。

従来のSCSIでは、複数の信号線を用いたパラレル転送を行っていた。パラレル転送において、高速転送を行うために転送のクロック周波数を上げていくと、複数の信号線を使用することによる問題が生じる。送信側で複数の信号線に同時に送り出したデータが、信号線同士の微妙な差異などによって受信側にばらついて到着してしまう「スキュー」や、信号同士が相互誘導によって干渉してしまう「クロストーク」などである。SASではこれらの問題を回避し、高いクロック周波数で高速転送を行うために、単一の信号線を用いたシリアル転送を採用している。

従来のSCSIは、ひとつのSCSIバスを複数のデバイスで共有するデイジーチェーン接続を採用していたため、多数のデバイスを接続するほどパフォーマンスが落ちるという問題があったが、SASでは各デバイスをひとつずつの伝送路でつなぐポイントトゥポイント(PtoP)接続にすることにより問題を解消している。

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  ⇒MO(エムオー)
  ⇒シリアルATA

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