Subject   : ショウガ(生姜)、ジンジャー

カテゴリー  : その他  


 ショウガ(生姜)
 ショウガ科の多年生草木で、インド原産とされているが、野生種は発見されていない。高温多湿を好み、日本では7月9月頃にかけてよく生育する。
食用とする塊茎部分は多肉で黄色、繊維質で芳香と辛味がある。ヨーロッパではすでに1世紀頃から薬用として知られており、中国でもショウガの塊茎を生姜と名づけて古くから生薬として用いてきた。
日本で栽培されているショウガの品種は大別して大ショウガ、中ショウガ、小ショウガの3群に分類される。大ショウガは生育旺盛で大株となり、地下茎の肥大もよく、収量も多い。 おもに漬物や菓子用に使われる。 中ショウガは生育は中位で、分げつもやや少ない。 葉ショウガや漬物に適する。

 ショウガは精油を含み、独特の芳香がある。主成分は ジンギベロールで、油性のショウガオールなどを含む。デンマークのオーデンセ大学地域保健研究所のスリバスターバは、試験管及びラットの大動脈で、ショウガが強力な抗凝血作用を示したことを発表している。これは血餅を防ぐことで知られているニンニクやタマネギよりも強い作用を示したという。血餅形成の最初の段階で、血小板の凝集を促進させるホルモン用の物質トロンボクセインが血液細胞で合成されるのを、ショウガは効率よく抑制するというのである。これについてコーネル大学の研究者たちは、ショウガに含まれる抗凝血物質はジンギベロールだと考えているが、これは強力な抗血餅化合物であるアスピリンと、驚くほどよく似た化学構造をしているともいう。

 ショウガを乾燥したものを漢方では、乾姜と呼び、主な効能としては、嘔吐を止め、痰を去り、気を下し、水腫を取るほか、発汗、解熱、解毒、健胃作用など多様である。他の生薬と配合して芳香性健胃剤、食欲増進、新陳代謝機能促進、鎮吐のほか、鼻づまり、悪寒、発熱に用いられる。消炎鎮痛作用もあり、ショウガ汁と里芋を潰したものと小麦粉を混ぜ、関節炎、肋間神経痛などに外用する。また、肉や魚の解毒作用があるといわれている。ほかに、乗り物酔いを予防する(小さじ約1/2の粉末ショウガを飲む)、血液の粘度を下げる、などの薬効があるとされる。

■ ジンジャー(ginger)
インドカレー料理のスパイスや香辛料として使われています。 サンスクリット名: スンティ、 ナガラ(乾燥)、アルドラカ(新鮮)
ドライ・ジンジャー それはフレッシュなものから、ジンジャー・ジュース、ジンジャー・パウダー、ジャンジャー・ジャム、ジンジャー・ピルにいたるまで、幅広い形で使用される。
ジンジャーが消化器や呼吸器に効用があることは、よく知られている。 練り状にしたものは、外用としてあらゆる痛みに用いられる。
ジンジャーは「宇宙の薬」といわれ、かぜ、消化不良、嘔吐、腹痛、頭痛、心臓病などに利きます。

 ⇒ 香辛料

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