Subject : 慢性頭痛
カテゴリー: 健康・医療情報
慢性頭痛
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慢性頭痛は、片頭痛、
群発頭痛、緊張型頭痛の3つに分けられます。
片頭痛と群発頭痛は耐えがたい痛みを特徴としています。
その起こり方は、片頭痛が月に1〜2回、多い人で週に2〜3回、数時間から長い人で3日間続くのに対して、群発頭痛は数か月に1回、群発して起こり、それぞれ1〜2時間続くというちがいはあるものの、痛みが起こる原因は似ています。
両方のタイプとも、頭の血管が拡がり、その周囲に炎症が起こって、痛みを引き起こしているのです。炎症というのは、風邪をひいたときに喉がはれるのと同じような状態と考えてよいでしょう。
血管が拡がっても、それだけでは痛みはともないません。そのとき、血管の周りに炎症が起こるから痛むのです。
一方、緊張型頭痛は、人間関係などの精神的なストレスや、ずっと同じ姿勢で机に向かっているといった身体的なストレスによって、神経や筋肉の緊張が高まり、その結果、痛みを調節する脳の働きがうまくいかなくなって起こる頭痛だと、考えられています。
- ● 緊張型頭痛
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日本人に多い頭痛はこのタイプ。
人間関係などの精神的なストレスや同じ姿勢で作業をするなどの身体的なストレスによって、神経や痛みを調整する脳の働きがうまくいかなくなって起こるとされている。男女を通じて中高年に多い。片頭痛と同じように体質的な要因が多くある。
なにが自分のストレスになっているかを早く気づき、そのストレスを取り除くことが治療のポイント。長時間同じ姿勢でいないようにするなど、筋肉が硬くならぬよう心がけ、姿勢をコントロールする。
治療薬:精神的ストレスには、軽い抗うつ薬や抗不安薬。身体的ストレスには、筋弛緩薬や循環改善薬を一時的に使用する。
「緊張型頭痛」の人が、“血管拡張予防薬”を使うと、逆効果になります。
- ● 群発頭痛
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耐えがたい痛みを特徴とする頭痛。頭の血管が拡がり、その周囲に炎症が起こって、痛みを引き起こしている。特徴も痛みが起こる原因も、片頭痛に似ている。
こめかみや左右どちらか一方の眼の周囲に激痛が起こり、痛みが続く時間は比較的短く(15分から3時間)、通常6〜8週間の間に集中的に起こります。
主に30歳以上の男性に多く起こる。左右どちらかの鼻がかゆくなって鼻水が出ることから始まります。続いて同じ側の頭部に強い痛みが起こり、眼の周囲へ広がります。眠っていたのに痛みで目が覚めることがあります。群発頭痛の患者は、ひどい痛みのために横になることもできず、歩き回ったり、ときには自分の頭を強くたたいたりします。発作後、頭痛が起きた側のまぶたが垂れて、しばしば瞳孔が収縮します。この頭痛は通常吐き気や嘔吐は伴わず、光、音、においによって悪化することもありません。
群発頭痛は、少しでも飲酒すると誘発されるため、頭痛の期間中は禁酒が絶対条件。
また、ニトログリセリンやヒスタミンなどの血管拡張薬が引き金になることがあるため、
服用している場合は医師に相談すること。
治療薬:「カフェルゴット」でそれまでの痛みが半減する。また病院での、かなり高濃度の酸素吸入治療により軽くなる場合がある。
再発予防のための薬が必要になります。片頭痛の予防に使われる薬には、ベラパミル、リチウム、インドメタシンなどがあり、たまにメチセルジドも使用されます。
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