Subject : 甲状腺の病気
カテゴリー: 健康・医療情報
甲状腺の病気
-
甲状腺は、のどの前の下四分の一位の場所にあります。
甲状腺ホルモンを作る重さ15〜20g、内分泌腺としては最も大きく、
体の表面から触れることができる臓器です。
甲状腺の病気には注意深い触診が必要です。触ってみて、腫れのある甲状腺腫をきたす病気と腫れのない病気とに分けられます。
甲状腺腫はさらに全体が腫れるびまん性と「しこり」を作る結節性に大別されます。
びまん性甲状腺腫には、
- 単純性甲状腺腫
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
- 慢性甲状腺炎(橋本病)
- 機能低下症等
があり、結節性甲状腺腫には、
- 甲状舌管のう胞
- 亜急性甲状腺炎
- 腺腫様甲状腺腫
- 甲状腺腺腫
- 甲状腺癌
などがあります。
甲状腺の検査法としては、ホルモンなどを測る血液検査、超音波、X線断層法、MRI等の画像診断法、穿刺吸引細胞診、生検などの病理診断法があり、これらのいずれかを組み合わせることにより、確定診断がなされますが、はじめに述べたように、丁寧な診察が最も大切です。びまん性甲状腺腫があり、脈が早く、目が大きければバセドウ病が、また硬く表面が米粒を敷きつめたようであれば、橋本病が考えられます。しこりが複数ある場合は、腺腫性甲状腺腫が、発熱、痛みが伴う場合は、亜急性甲状腺炎、しこりが一個の例でゴムマリ状の弾力が触れられればのう胞、充実性で表面平滑であれば腺腫、硬くゴツゴツとし可動性に乏しく、石灰化等があれば癌が疑われ、穿刺吸引細胞診などによる確定診断が必要となります。
以上、簡単に述べましたが、いずれの疾患でも例外があり、また複数が合併している例や、その他のまれな甲状腺の病気があることは申し上げるまでもありません。治療について、詳細は省きますが、それぞれの甲状腺の病気に適した内科的、外科的方法があります。慢性の経過をたどる場合が多いので、根気良く治療を受ける必要があります。
⇒
内分泌・代謝泌系の病気
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]