Subject  : 椎間板ヘルニア

カテゴリー: 健康・医療情報 


 椎間板ヘルニア
なにか体を動かそうとした瞬間に、臀部から足にかけ、猛烈なズキンとい う激痛が走る。症状が重ければ、24時間自分の足でないような激痛にお そわれてくる。基本的に神経痛と筋肉痛では痛みの性質が異なっている。 大変厳しい痛みがあり、足をえぐるような痛さだと訴える患者は多い。 どの患者も一定の痛みの走行パターンがあり、治療そのものはそれほど 難しいものではない、発症から治療までのスパンが短かければ、ヘルニアの状態にもよるが1・2ヶ月程度で緩和することが多い。 椎間板ヘルニアの症状は多彩だが大きく三つに分けて、ヘルニアが脊髄 を圧迫して生じる脊髄症状、神経根を圧迫して生じる神経根症状と椎間板 そのものから発生する椎間板性疼痛である。

◆脊髄症状 ◆
手、体幹、下肢のしびれ ボタンかけがしにくい、ハシが持ちにくい、 階 段が降りるとき力が入らない。 歩行時足に力が入らない 尿の出方が弱い。 便秘がち
◆神経根症状◆
首から肩腕にかけて重い、だるい、焼けるような痛みが走る。 頚椎をそ らすと腕に痛みが走る
◆椎間板性疼痛◆
頭痛 頚部痛 めまい はきけ

椎間板は頚椎の間にあり、線維輪と呼ばれる周辺の硬い部分と高い圧を持 った中心部分とからできている。線維の部分が弱くなると椎間板がふくれ て、神経を圧迫して脊髄圧迫症状と神経根圧迫症状を発生する。椎間板が 神経に向かってふくれることを椎間板ヘルニアと言う。しかし、近年ヘルニアが激痛の原因とばかりは言えないという事が明らかになってきている 。その証拠にヘルニアを切除する手術を受けても、一向に痛みが引かない 場合がかなりの確率で起こってくるからである。
 治療の原則はまず安静です。ひどい場合でも2〜3週間ベッドで安静にしていると軽快することが多く、軽快すればその後1〜2カ月間は腰にコルセットをして保護することが必要です。
 比較的軽いヘルニアの場合も多く、このときはコルセットをつけたり、理学療法、牽引(けんいん)、湿布などを行いながら根気よく治療すればよくなります
 こうしてうまくよくなれば、その後は逆に腰を鍛えるために、腰痛体操などを行うのがいいのです。
 ⇒ 頸椎症

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