Subject  : 風疹(3日はしか)

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 風疹(3日はしか)
風疹はrubella virus(風疹ウイルス)感染です。 潜伏期間は14日から21日とされ、鼻や喉などにいるウイルスからの飛沫感染であろうと言われています。
人に感染させる期間は、発疹が出る前の数日から、発疹中、発病中とその発疹出 現後も5日くらい。

 【症状】
初めてこのウイルスにかかっても、このうち1/4くらいが不顕性感染で、 感染しても症状に出ないとも言われています。    こういう方は目に見えた症状がなくても、生涯免疫は得られます。 しかし感染力が麻疹より弱く、風疹発症の人と接触しても、感染しない幼児もかな りいて、大人になって初感染したり、あるいは大人になっての風疹生涯免疫ができて ない人もいます。

症状は
1 小児は発疹からが多いです。
年長者は頭痛、倦怠感、微熱、結膜炎などの前駆症状を見ることがあります。
2 発疹は紅色の斑状丘疹、耳の後ろから顔、からだ、四肢と広がります。
大抵が3日で消えます。
3 リンパ節腫脹は発疹出現後の数日前から見られることがあります。 発疹の時に著名。たいてい3から6日で消失しますが、稀に残ることもあります。
しかしこの残った腫脹はここからうつすとか、そういう心配はありません。

確定はペア血清、つまり急性期(発疹出現後の2、3日以内)と、回復期(発疹消 失後から1、2週間後)を比較して風疹のHI抗体が顕著に上昇、つまり陽転といい ますがHI抗体が急性期に比べ、回復期が8倍以上なら確定といいます。 あとHI抗体だけでなく、IgG抗体でも同じことを調べます。急性期マイナスが、 回復期プラスになったら抗体陽転といって風疹にかかったと確認できます。 治療は特に特効薬はないので対症的に行います。治療しなくても3日くらいで発疹 が消え、発熱もなくなる場合もほとんどです。

 【ワクチン】
予防はワクチン接種です。定期予防接種です。
ワクチンは現在は任意なので、小児科もしくは内科での接種となります。 望ましい時期は、生後12カ月−36カ月です。 成人に なってからの抗体測定もしくは接種も奨励されています。 過去1ヶ月以内に他の生ワクチンを受けたものは禁。妊婦禁。

MRワクチン (麻疹にMと 風疹のRの 2種混合ワクチン)になり、1回の注射で麻疹と風疹の両方の予防ができるようになりました。 接種回数が2回に増え、第一期(1歳)と 第二期(小学校入学の前年度)に接種することになります。 2回接種することで、より強い予防効果が得られます。1回の注射では成人になってから麻疹にかかる事がありましたが、 2回接種することにより、麻疹にかかることは まずなくなります。

 ⇒ ウイルス

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