Subject  : 肺血栓塞栓症・肺梗塞症

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 肺血栓塞栓症・肺梗塞症
肺血栓塞栓症は肺動脈に血栓が詰まって、肺に血液が送られなくなる症状である。肺梗塞症は、肺への血液の流れが完全停止し、肺組織が壊死した症状である。
肺動脈に血栓が詰まって、心臓から肺への血液の流れに障害が起こるのが原因である。血行障害の原因となる血栓は、ほとんどが下肢の静脈でできるが、 骨盤静脈の場合もあります。
深部静脈血栓症を起こした人では、脚の静脈で形成された血栓(血液のかたまり)がはがれ落ち、血流に乗って移動することがあります。はがれ落ちた血栓は塞栓と呼ばれます。 塞栓は心臓へと移動し、右心房、右心室を通り抜けて肺へ血液を運んでいる肺動脈に入りこみます。この塞栓が肺の動脈に詰まると、血流が遮断されて肺塞栓症が起こります。
肺血栓塞栓症の原因としては、
 1)下肢静脈の血栓がある(とくに産後・術後)
 2)骨盤静脈に血栓がある(産後・術後)
 3)心臓衰弱時や僧帽弁疾患で心臓内に血栓ができたとき
 4)骨折後などで脂肪などが肺動脈に詰まって発症します。
エコノミークラス症候群の場合もあります。
重度の股関節骨折または骨盤骨折の致死的な合併症として発生する場合があります。

 【症状】
・急な呼吸困難 ・胸の不快感 ・咳、息切れ ・不整脈 ・血痰 ・発熱 ・発汗 ・頻呼吸
重症例では失神、ショック、チアノーゼがみられます。

赤沈は半数で亢進し、白血球数増加、動脈血ガス分析、心電図匂胸部X-Pで異常所見を認めることもあります。肺血流シンチグラフィや肺換気シンチグラフィ、肺動脈造影などで確定診断します。

 【治療法】
一般的治療として、循環不全や低酸素血症に対する治療を行います。抗凝固療法として、ヘパリン、ワーファリン、組織型プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)、FOYを投与します。
血栓を溶かすウロキナーゼ等の薬剤を投与します。 再発防止のため、血栓ができないように、ヘパリン等血液凝固防止剤をあわせて使用します。原因によっては外科的治療も行われる。
深部静脈血栓症への対策として、下大静脈フィルター(アンブレラフィルター)の挿入や下大静脈完全結紮術が行われます。
 ⇒ 循環器系の病気

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