Subject  : 心不全の治療に使われる主な薬

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 心不全の治療に使われる主な薬
心不全の治療に使われる主な薬です。

 ● アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
血管を拡張させて心臓にかかる負担を減らすほか、心臓に直接有益な作用をもたらす。心不全治療の根幹となる。症状を軽減し、入院期間を短縮させ、寿命を延ばす。

ベナゼプリル 、 カプトプリル 、 エナラプリル 、 フォシノプリル 、 リシノプリル 、 モエキシプリル 、 ペリンドプリル 、 キナプリル 、 ラミプリル 、 トランドラプリル

 ● アンジオテンシンII受容体拮抗薬
ACE阻害薬と同様の効果があり、耐性が生じにくい点で優れている。ただし、心不全に対する効果はまだ評価中

カンデサルタン 、 エプロサルタン 、 イルベサルタン 、 ロサルタン 、 テルミサルタン、 バルサルタン

 ● ベータ遮断薬
心拍を遅くし、心臓への過剰な刺激を阻止する。一部の心不全患者に適用される。たいていACE阻害薬と併用し、効果の増大を図る。一時的に症状が悪化することがあるが、長期的には心機能を改善する

ビソプロロール 、 カルベジロール 、 メトプロロール

 ● その他の血管拡張薬
ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬を使用できない患者に使う。ニトログリセリンは、心不全と狭心症のある人に特に有効

ヒドララジン 、 硝酸イソソルビド 、 ニトログリセリン

 ● 強心薬
心臓の拍出力を強め、速すぎる心拍を遅くさせる

ジギトキシン 、 ジゴキシン

 ● ループ利尿薬
腎臓の塩分と水分の排泄作用を促進し、血流中の体液量を減らす カリウム保持性利尿薬

ブメタニド 、 エタクリン酸 、 フロセミド

 ● カリウム保持性利尿薬
カリウムの損失を防ぐため、カリウムの損失を生じるサイアザイド系利尿薬やループ利尿薬と併用する

アミロライド 、 スピロノラクトン (重症の心不全の治療に特に有効)、 トリアムテレン

 ● サイアザイドおよびサイアザイド系利尿薬
ループ利尿薬と作用は似ているが、より穏やか。2種類の利尿薬を併用すると特に効果的

クロルタリドン 、 ヒドロクロロチアジド 、 インダパミド 、 メトラゾン

 ● 抗凝固薬
心室内で血液のかたまりが形成されるのを防ぐ

ヘパリン 、 ワルファリン

 ● オピオイド鎮痛薬
モルヒネ 緊急治療の必要な急性肺浮腫に伴う不安感を軽減する

 ● 陽性変力薬(心筋の収縮力を高める薬)
症状の重い患者に対し、心臓の収縮力を刺激し、血液循環を保つために静脈内投与する

アムリノン 、 ドブタミン 、 ドパミン 、 ミルリノン
 ⇒ 心臓病(循環器疾患)の薬と働き

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