Subject : 失行症と失認症
カテゴリー: 健康・医療情報 >
失行症
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失行症とは、パターンや順序の記憶が必要とされる動作ができなくなる障害です。
失行症はまれな障害で、頭頂葉または前頭葉の損傷によって起こります。失行症の人は、単純でも動作の順序を記憶することが必要な作業や、複雑な作業ができません。たとえば、ボタンを留める行為は一連の順序に従う動作からなっており、手には作業を行う能力があるのに、できなくなります。言語失行症の人は話すときに必要な筋肉の動作を開始して順序よく協調させられないために、言葉の基本的な音のまとまりをつくることができません。
失行症の中には、ある特定の作業だけが行えなくなるタイプがあります。たとえば、絵を描く、メモを取る、上着のボタンを留める、靴ひもを結ぶ、電話の受話器を取る、楽器を演奏するなど、どれか1つの能力を失います。
作業療法は、失行症で失われた機能を補う能力の習得に役立ちます。
失認症
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失認症は、物の役割や用途を結びつける能力を失うことです。
失認症は、比較的まれです。見慣れたもの、風景、音に関する記憶が保存されている脳の頭頂葉、側頭葉、または後頭葉の機能が障害されて起こります。失認症は頭部外傷や脳卒中の後に、しばしば突然に起こります。通常は脳卒中のためですが、頭頂葉がダメージを受けると、反対側の手の中に鍵や安全ピンなど見慣れたものを置いても識別が困難になります。ところが実際にそれらを見れば、即座に区別して名前を言うことができます。後頭葉が損傷すると視覚失認症が起こります。患者は親しい人の顔やスプーンや鉛筆などのありふれたものを、たとえ直接見ていても、それらを見分けることができません。側頭葉がダメージを受けると聴覚失認症が起こります。この障害の人は、たとえ音が聞こえても、何の音なのか認識できません。失認症は自然に改善したり治ったりする患者もいますが、この奇妙な障害に対処する方法を学ばねばならない人もいます。失認症の治療法はありません。
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