Subject  : 幻覚(hallucination )

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 幻覚(hallucination )
幻覚とは、医学(とくに精神医学)用語の一つで、実際には外界からの入力がない感覚を体験してしまう症状をさす。聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚などの幻覚も含むが、幻視の意味で使用されることもある。実際に入力のあった感覚情報を誤って体験する症状は錯覚と呼ばれる。
幻覚には以下のものがある。

幻聴(auditory hallucination):聴覚の幻覚
幻視(visual hallucination):視覚性の幻覚
幻嗅(olfactory hallucination):嗅覚の幻覚
幻味(gustatory hallucination):味覚の幻覚
体感幻覚(cenesthopathy):体性感覚、内臓感覚の幻覚

幻覚は、麻薬などの服用、あるいは精神病や外傷後ストレス障害(PTSD)などといった、特殊な状況でのみ起きるわけではない。正常人であっても、夜間の高速道路をずっと走っている時など、刺激の少ない、いわば感覚遮断に近い状態が継続した場合に発生することがある。
脳の器質疾患により幻覚が起こりうる。 脳血管障害、脳炎、脳外傷、脳腫瘍、あるタイプのてんかん、痴呆など。
全身性の疾患に続発して幻覚が起こることがある。代謝性疾患、内分泌性疾患、神経疾患など。
主に統合失調症圏の疾患で幻覚がみられる。統合失調症をはじめ、統合失調症様障害、非定型精神病など。感情障害でも幻聴が起こることがある。
特殊状況下の正常な反応で起こることもあります。 断眠、感覚遮断、高電磁場など
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