Subject : 口腔熱感症候群
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口腔熱感症候群
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口腔熱感症候群は、口腔焼け、口腔痛、口腔の異常感覚などとも呼ばれ、更年期を過ぎた女性に多く起こります。最も症状が出やすいのは舌です(舌痛)。口腔熱感症候群は、多くの人が刺激のある食品や酸性の食品を食べた後に経験する一時的な不快感とは異なります。口腔熱感症候群については、まだあまり解明されていません。おそらく非常に多くの、さまざまな原因が関係していると考えられますが、現れる症状は共通しています。
一般的な原因として、抗生物質の使用があります。抗生物質によって口内細菌のバランスが崩れるとカンジダ(真菌の1種)が異常増殖し、鵞口瘡と呼ばれる症状が現れます。適合が悪い入れ歯や、詰めものへのアレルギーによっても、口腔熱感症候群は起こります。また、口腔内乾燥をもたらす病気や、マウスウオッシュや口内スプレーの使いすぎによっても、舌の熱感症候群が起こります。ある種の食品や食品添加物、特にソルビン酸や安息香酸塩(食品保存料)への過敏症、プロピレングリコール(食品、医薬品、化粧品に含まれる保湿剤)、チクル(一部のチューインガムに含まれる成分)、シナモンなども、何らかの関連があると考えられます。ビタミンB12、葉酸、ビタミンB群などのビタミン欠乏症、鉄欠乏もまた、口腔熱感症候群の原因と考えられています。
- 【症状】
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痛みを伴う灼熱感が口全体、特に舌、唇、口の天井にあたる口蓋、あるいは舌だけに起こります。この感覚は持続的あるいは断続的に起こり、1日のうちに徐々に強まります。灼熱感に伴って口腔内乾燥、のどの渇き、味覚異常などの症状が現れます。このほか食習慣の変化、イライラ感、うつ、他人を避けるなどの症状が現れます。
- 【診断と治療】
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口腔熱感症候群は、診断は容易ですが、治りにくい病気です。頻繁に水を飲んだり、チューインガムをかんだりすると、口の中を常に湿った状態にしておくことができます。ノルトリプチリンなどの抗うつ薬やクロナゼパムなどの抗不安薬が、治療に効果的なことがあります。ただし、これらの薬は、口腔内乾燥を引き起こして症状を悪化させます。治療を行わなくても症状が自然に消えることがありますが、後で再発します。
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