Subject  : 精神疾患の分類

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 精神疾患の分類
精神疾患は、WHO国際疾病分類第10版(ICD-10)で、(Fxx)の名前で分類 されています。

(Fxx) 種類 メモ
F0(F00-F09) 症状性を含む器質性精神障害
F00-F03 痴呆性疾患 コルサコフ症候群、頭部外傷後遺症など、脳の大きな
(=肉眼で分かるほど)病変による精神疾患のことをさす。
F1(F10-F19) 精神作用物質使用による精神および行動の障害

アルコール(F10)、アヘン(F11)、大麻(F12)、鎮静薬または催眠薬(F13)、コカイン(F14)、覚醒剤・カフェイン(F15)、幻覚薬(F16)、タバコ(F17)、揮発性溶剤(F18)などの精神作用物質に関連した精神疾患をさす。依存症、乱用、中毒などに分けられる。 アルコール依存症、薬物依存症などがある。
F2(F20-F29) 統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害
F20 統合失調症
F21 統合失調症型障害
F22 持続性妄想性障害
F23 急性一過性精神病性障害
F24 感応性妄想性障害
F25 感応性妄想性障害
F3(F30-F39) 気分(感情)障害
F30 躁病
F31 双極性障害 躁うつ病とも言う。
F32 うつ病
F4(F40-F48) 神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害
不安障害
F40 恐怖症 単一恐怖 広場恐怖(F40.0) 社会恐怖(F40.1)
F41 パニック障害 全般性不安障害(F41.1)
F42 強迫性障害 DSM-IVでは、不安障害にPTSD及び急性ストレス障害を含む。
ICD-10では、重度のストレス反応に分類される
F43 重症ストレス障害 急性ストレス障害 、 PTSD(F43.1)(心的外傷後ストレス障害) 適応障害(F43.2)
明確なストレス要因に対する不適応としての、抑うつ、
不安など様々な症状のことをさす
F44 解離性障害 解離性同一性障害(いわゆる多重人格)(F44.81)
F45 身体表現性障害 転換性障害心気症(F45.2) 疼痛性障害(F45.4) 、
身体醜形障害 など
F5(F50-59) 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群
F50 摂食障害 神経性無食欲症(拒食症)(F50.0)
神経性大食症(過食症)(F50.2)
F51 睡眠障害 精神生理性不眠症 概日リズム睡眠障害(F51.2) 入眠困難
中間覚醒 早朝覚醒 過眠症(F51.1) 睡眠時遊行症(F51.3)
夜驚症(F51.4)
F6(F60-69) 成人の人格および行動の障害
F60 人格障害 A群人格障害 妄想性人格障害(F60.0)、統合失調質人格障害(F60.1)、分裂病型人格障害
B群人格障害 境界性人格障害(F60.31)(境界例)、自己愛性人格障害、演技性人格障害(F60.4)、反社会性人格障害(F60.2)
C群人格障害 強迫性人格障害(F60.5)、回避性人格障害(F60.6)、依存性人格障害(F60.7)
F64 性同一性障害
F65 性嗜好障害 フェティシズム(F65.0) 露出症(F65.2) 窃視症(F65.3) 小児性愛(F65.4)
サディズム・マゾヒズム(F65.5)
F66 性の発達と方向づけに関連した心理および行動の障害
F68 虚偽性障害 ミュンヒハウゼン症候群(F68.1)
F7(F70-79) 精神遅滞
F8(F80-89) 心理的発達の障害
F84 広汎性発達障害 自閉症(F84.0) アスペルガー症候群(F84.5)
F9(F90-98) 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害
F90 多動性障害 ADHD
F95 チック障害 トゥレット障害(F95.2)

 ⇒ 精神疾患

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