Subject  : 便秘の予防や治療に使う主な薬

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 便秘の予防や治療に使う主な薬
便秘の予防や治療に使う主な薬です。

 ● 膨張剤
鼓腸、腹部膨満 膨張性薬剤は慢性便秘の予防と治療に使用

小麦ふすま 、 ポリカルボフィル 、 メチルセルロース 、 オオバコ種子(車前子)

 ● 便軟化剤
吐き気(シロップや液剤で起こりやすい) 便軟化剤は便秘の治療に用いられるが、予防にも有効

ドクセート

 ● 浸透圧性下剤
腹部けいれん、鼓腸(ラクツロース、ソルビトール) 浸透圧性下剤は予防よりも治療に適している

ラクツロース 、 マグネシウム塩(水酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム) 、 リン酸ナトリウム 、 ソルビトール

 ● 刺激性下剤
腹痛(腹部けいれん)、長期使用による大腸損傷 刺激性下剤は腸閉塞の可能性がある場合には使用しない

ビサコジル 、 カスカラ 、 ヒマシ油 、 センナ

 ● 浣腸
浣腸は、直腸と大腸下部から便を機械的に流し出します。チューブ状の容器入りの少量の浣腸が薬局で手に入ります。また、再使用できる小型の押し出し式注入器で注入することもできます。しかし、少量の浣腸は、量が足りないことが多く、特に高齢者では年齢とともに直腸の容積が増加し、直腸が拡張しやすくなっているため不十分です。大量の浣腸は浣腸バッグで注入します。
浣腸として最もふさわしいのは真水です。水を室温よりやや高めに温めます。熱すぎる水や冷水は用いません。150〜300ミリリットルの温水を静かに直腸に注入します。加圧すると危険です。温水は便を洗い流して、ともに排泄されます。
パック入りの浣腸製剤は少量の塩類、普通はリン酸塩を含んでいます。家庭で浣腸を準備する場合にも適切な量の塩類を加えることができます。しかしながら、効果は真水とほとんど違いはありません。
せっけん水を少量加えるとせっけんの効果が加わります。真水の浣腸で効果がないときには、せっけん水の浣腸が有効ですが、腹部けいれんを起こすことがあります。
ミネラルオイル(鉱油)などの物質も真水の浣腸に添加されることがあります。しかし、効果はあまり上がりません。
結腸浣腸と呼ばれる大量の浣腸は、ほとんど使用されることはありません。医師は重症の便秘の場合にのみ用います。代替医療を行っている一部の人は、大腸洗浄が有益だと考え、結腸浣腸を行います。お茶やコーヒーなども結腸浣腸に加えられますが、それが健康に良いという根拠はなく、危険な場合もあります。
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