Subject : その他の骨に関する腫瘍
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その他の骨に関する腫瘍
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- ● 軟骨腫
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軟骨腫は、10〜30歳の人に発症することが多く、骨の中心部に生じます。検診や他の病気でX線検査を受けた際に偶然発見されることが多く、この病気に特有のX線画像の異常所見から診断できます。痛みを伴うことがあります。痛みがなければ、切除や治療は行われませんが、その場合は定期的にX線撮影をして腫瘍の大きさの経過観察をします。腫瘍がX線撮影によって確定診断できない場合や痛みを伴う場合は、腫瘍全体を切除して(切除生検)、良性であるか悪性であるかの診断をします。
- ● 軟骨芽細胞腫
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軟骨芽細胞腫は、骨の端の部分に増殖するまれな腫瘍で、主に10〜20歳で発症します。痛みを生じて発見されることがあります。治療をしなければ、腫瘍は大きくなり、骨を破壊します。このため、外科的な腫瘍摘出術が行われます。しかし、術後に再発することもあります。
- ● 軟骨粘液線維腫(軟骨粘液腫)
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軟骨粘液線維腫(軟骨粘液腫)は、30歳未満の人に発症する非常にまれな腫瘍です。多くは長骨の骨端部近くに生じます。通常は痛みを伴います。X線画像にはこの病気に特有の異常所見がみられます。腫瘍を手術で切除することで通常は治癒しますが、ときに再発する場合もあります。
- ● 類骨骨腫
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類骨骨腫は、主に20〜40歳で発症するごく小さな腫瘍です。どの部位の骨にも発症する可能性がありますが、たいていは腕か脚に発症します。夜間に痛みが強くなり、低用量のアスピリンを服用すると痛みは軽減します。腫瘍周辺の筋肉がやせてきます(筋萎縮)が、腫瘍を除去すれば改善します。腫瘍の部位を特定するために、放射性トレーサーを用いた骨スキャン検査を行います。腫瘍の部位が特定しにくい場合、CT検査などを追加することがあります。手術による腫瘍の切除は、腫瘍による痛みを完全に取り除く1つの方法です。しかし、手術よりも、長期にわたってアスピリンを服用する方法を選ぶ人もいます。手術ほど侵襲性がない治療法もあります。CTの画像を見ながら針状のプローブを腫瘍に挿入し、ラジオ波電流を流して腫瘍を破壊する方法です。痛みを除けば、その後の経過は良好です。
- ● 骨の巨細胞腫
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骨の巨細胞腫は、主に20〜30代の人に発症します。骨端部に好発し、隣接する組織に広がっていきます。普通は痛みを伴います。治療法は、腫瘍の大きさによって異なります。腫瘍を外科的に切除し、欠損部に骨移植をしたり人工の骨セメントを充填して、骨の構造を維持します。腫瘍が広範囲に及んでいる場合は、骨の病変部を大きく切除することもあります。術後の再発率は約10%です。まれに悪性化します。
- ● 多発性骨髄腫
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多発性骨髄腫は、原発性悪性骨腫瘍の中では最も多く、血球をつくる骨髄細胞の病気です。骨髄腫は1つまたは複数の骨を侵し、疼痛は1カ所に限局している場合もあれば、多くの部位で生じる場合もあります。1カ所に限局している場合を形質細胞腫といい、多くの部位で生じる場合を多発性骨髄腫といいます。治療は多岐にわたり、化学療法、放射線療法、外科手術を組み合わせて行います。
- ● ユーイング腫(ユーイング肉腫)
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ユーイング腫(ユーイング肉腫)は、女性よりも男性に多い悪性腫瘍で、10〜20歳の人に多く発症します。腫瘍のほとんどが腕や脚にできますが、どの骨にも発症する可能性があります。よくみられる症状は、病巣部の疼痛と腫れです。腫瘍がかなり大きくなり、骨全体が侵されることもあります。CT検査やMRI検査は、腫瘍の大きさを同定する上で有用ですが、診断を確定するには生検が必要です。治療は、外科手術、化学療法、放射線療法を併用して行います。この病気の治癒率は60%以上です。
- ● 骨の悪性リンパ腫(細網肉腫)
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骨の悪性リンパ腫(細網肉腫)は、主に40〜50代の人に発症する悪性腫瘍です。骨やそれ以外の部位で生じ、骨に転移します。病巣部の疼痛や腫れなどの症状がみられ、病巣部は骨折しやすくなります。化学療法と放射線療法の併用による治療は、外科手術で腫瘍を切除した場合と同程度の効果があります。まれに病巣部の切断が必要になります。
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