Subject  : 内視鏡検査

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 内視鏡検査
 内視鏡検査とは、先端に小型カメラ (CCD) またはレンズを内蔵した太さ1cm程度の細長い管を口あるいは肛門より挿入し、食道、胃、十二指腸や大腸の内部を観察し、時には治療を行うものです。

 内視鏡検査は、大きく分けて上部消化管内視鏡(食道、胃、十二指腸内視鏡)、下部消化管内視鏡(大腸内視鏡)、胆膵内視鏡および気管支鏡の4部門に分かれます。
 上部消化管内視鏡は、口から内視鏡を食道・胃・十二指腸にいれて観察します。

  一般検査と特殊検査(内視鏡下粘膜切除術、超音波内視鏡)とにわかれます。 一般上部消化管内視鏡とは  貧血や腹痛の原因を調べたり、腫瘍、ポリープ、癌などを診断するために行います。  その際、組織検査のため病変の一部をつまみとってくることがあります。
下部消化管内視鏡検査すなわち大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて直腸から盲腸まで観察するものです。  大腸の癌やポリープ、炎症の有無などを調べます。
胆膵内視鏡検査は、胆のう、胆管あるいは膵臓の病気を診断するために、口から内視鏡を挿入し、行う特殊検査です。胆膵内視鏡検査には、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、内視鏡的乳頭切開術(EST)、内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)、 超音波内視鏡(EUS) などの種類があります。

 ● 内視鏡下粘膜切除術
粘膜層の浅い部分にできた早期癌、あるいは、類似病変に対して内視鏡を用いて切除を行う治療です。  内視鏡をみながら粘膜下層の深さで、病変部を含めて粘膜層を広く切除します。従来、手術が必要だった早期癌も、内視鏡的に低侵襲で根治治療が可能となったわけです。
切除後は、人工的な潰瘍になりますので、まれに出血や穿孔などを起こす可能性があり、そのために原則として入院して行います。

 ● 超音波内視鏡
 内視鏡先端に超音波振動子を装着し、消化管の中から超音波検査を行う方法です。原理は体外から行う超音波検査と同じです。食道・胃にできた潰瘍や腫瘍が、どれくらいの深さまで及んでいるか、またその性状を、より正確に診断するために行います。超音波内視鏡下に腫瘍へ針を穿刺し、組織の一部をとってくることもあります。
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