Subject : 脳血栓症
カテゴリー: 健康・医療情報 >
脳血栓症
-
脳血栓症は脳の動脈が動脈硬化によって、あたかも古い水道管のように内腔が狭くなり、高血圧や喫煙などを契機に血管がつまるものです。
動脈硬化の悪化から脳動脈において内腔が狭くなることが原因となります。タバコや高血圧などが引き金になって血管を閉塞する疾患です。尚、脳血栓症は脳梗塞に属します。また脳梗塞と脳出血は、いわゆる脳卒中と呼ばれるものに属します。
- 【症状と診断】
-
脳血栓症の症状としては、ある日突然、半身の運動まひや感覚障害、あるいは失語症や半盲が発症します。小脳梗塞では運動失調や、脳幹の梗塞ではめまいも起こります。通常は2〜3日で症状がピークをむかえ、その後はゆっくりと改善していきます。
当初はCT検査で黒い影が見られます。血栓が溶けて流れると、そこが出血し、CTに白い影があらわれます。心電図で心房細動という不整脈をみとめます。精密検査のためには、脳血栓症と同じようにMRI、SPECT(脳血流シンチグラム)をおこないます。脳波は塞栓を起こした側で電位が下がり、おそい波形になります。
- 【治療】
-
急性期には脳浮腫(ふしゅ)の予防薬(グリセオール)とともにオザグレルナトリウムやアルガトロバンを2週間点滴します。またリハビリテーションも1週間以内には開始します。これらと同時に動脈硬化症を生じた原因を突きとめ、その治療もあわせて始めます。
1カ月が過ぎて慢性期になると、再発の予防に重点が移ります。動脈硬化症を生じた原因に対する治療とともに、血小板凝集抑制薬としてチクロピジンやアスピリンを服用することになります。
⇒
脳に関連する病気
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]