Subject  : 循環器の病気の検査

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 循環器の病気の検査 
 循環器の病気は、心臓の病気(虚血性心疾患、弁膜症、心筋症、不整脈)、血管の病気(大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)、高血圧症の3つに分けられます。これらの病気を正確に診断し、治療法を決定するためには、特殊な検査が必要となります。

種類 メモ
血圧測定 血圧は動脈硬化や脳卒中などの病気を予防する上で重要な指針になります。
胸部X線検査 X線撮影し、心臓の大きさや形などの異常を観察。心臓弁膜症、拡張型心筋症や心筋梗塞などの発見の手がかりとなります。
心電図検査 心臓の電気的活動をグラフで記録。その波形から心臓病の種類と異常の程度を推測。
負荷心電図 心臓に負担をかけ、これに伴う心筋の変化を心電図で観察します。狭心症診断に有効。
ホルター心電図 24時間の心電図を持続的に記録して、後日、解析して診断します。
心音図・心機図検査 心臓の先天性疾患や心臓弁膜症などの診断に有用です。
総コレステロール 動脈硬化や心臓病などの循環器障害の診断や経過判定に有用です。
LDLコレステロール 動脈硬化を引き起こす原因となる、「悪玉コレステロール」です。
HDLコレステロール 血管内壁にへばりついて動脈硬化を引き起こすLDLを引き抜きます。
中性脂肪 血液中に増加してくると、動脈硬化を進める一因になります。
リポたんぱく 心筋梗塞や脳梗塞などのリスクの目安となります。
心臓超音波検査 心臓からエコーを受信して画像に映し出し、心臓の動きや血流などから正常か否かを診断。
心臓核医学検査 静脈に放射性同位元素を注射し、心臓の血液の流れを映し出します。
心臓カテーテル検査 先天的心疾患や心臓弁膜症の診断や重症度判定に有用です。
冠動脈造影検査 造影剤で冠動脈を造影して血管の状態を調べたり、治療を行います。
シネMRI 心臓の動きを1心拍16〜40コマの動画で表示する画像診断法です。
遅延造影MRI 心筋梗塞部が高信号の領域として鮮明に描き出されます。
負荷心筋血流MRI 造影剤による心筋の染まりから心筋血流を診断する検査法です。
電気生理学的検査 心臓へ電極を挿入し、内部の電気活動の状態をとらえます。
不整脈の立体画像検査 不整脈の電気刺激を立体画像で表示する診断法です。
マルチスライスCT あらゆる角度、方向から、心臓が立体的に手に取るように見えます。
心筋梗塞マーカー 心筋細胞の壊死により漏出したトロポニンの増加を薬剤で調べます。
CAVI(心臓足首血管指数) 血管の老化度(血管年齢)を直接調べる検査です。
ABI・PWV検査 動脈硬化の度合いや早期血管障害を検出することができます。
クレアチンキナーゼ 急性心筋梗塞、筋ジストロフィーで著しく上昇します。
心筋生検 心臓の筋肉を採取して、顕微鏡で観察し、心臓の異常の原因を調べます。


 ● 脈波伝播速度(PWV)
 手と足への脈波の伝わり方を、動脈硬化の程度として数値で表したもの。血管の早期障害を調べる。

 ● 足関節上腕血圧比(ABI)
 下肢動脈狭窄や閉塞の程度を表す指標。寝た状態で両腕、両足首の血圧を測定すると、足首の方がやや高い値になる。しかし、血管が詰まり気味になると、その部分の血圧は低くなる。足首の血圧と腕の血圧の比を求めれば血管の動脈硬化を知ることができる。
 ⇒ 心臓に関連する病気

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