Subject : 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
カテゴリー: 健康・医療情報 > 自己免疫疾患
慢性炎症性脱髄性多発神経炎
-
慢性炎症性脱髄性多発神経炎あるいは多巣性運動ニューロパチーは、2か月以上にわたる慢性進行性あるいは階段性、再発性の左右対称性の四肢の遠位、近位筋の筋力低下・感覚障害を主徴した原因不明の末梢神経疾患である。病因は、末梢神経ミエリンの構成成分に対する免疫異常により生ずる自己免疫性疾患と考えられているが、詳細は不明である。
- 【原因】
-
末梢神経ミエリン構成成分に対する自己免疫によって発症すると考えられている。多発性硬化症の合併が見られることもあり、末梢神経での類似の発症機序が想定されている。
- 【症状】
-
臨床症候は四肢の運動障害(手足の脱力、筋力低下)、感覚障害(手足のしびれ、痛み)を認め、まれに脳神経障害、自律神経も障害されることもある。明確な病型分類はないが、亜急性又は慢性(2か月から数か月以上)に進行する型(慢性進行型)、再発と寛解を繰り返す型(再発寛解型)がある。四肢の腱反射は低下あるいは消失する。脳脊髄液検査では蛋白細胞解離を認める。また、ステロイド療法、血漿浄化療法、免疫グロブリン静注療法などの免疫療法後の臨床症状の改善は、診断を支持するものである。
- 【治療法】
-
ステロイド療法、血漿浄化療法、免疫グロブリン静注療法などの免疫療法。根治治療はない。
<出典:難病情報センター>
⇒
膠原病(自己免疫疾患)
[メニューへ戻る]
[カテゴリー一覧]
[HOMEへ戻る]