Subject  : 脱髄状態

カテゴリー: 健康・医療情報 > 自己免疫疾患


 脱髄状態
 神経線維は、中心部を走る軸索とその外側をかこむ髄鞘(ずいしょう)から成り立っています。髄鞘 (ミエリン鞘) は、大部分が脂肪で構成されていて、神経の電気伝導を速めるしくみにかかわっています。

 この髄鞘が破壊される(脱髄変化)のが脱髄疾患で、ウイルス感染、アルコールなどによる中毒、栄養障害が原因でおこりますが、原因不明のものもあります。この原因不明のものを特発性脱髄といい、ふつう、脱髄疾患といえば、特発性脱髄をさします。

 脱髄疾患は、アレルギー、自己免疫などの免疫異常がかかわって発症すると推定されています。脱髄病変が大脳、小脳、脳幹、脊髄に広く散らばって発生するため、目・顔・口・舌・のど・手足の運動障害や知覚障害、直腸膀胱障害など、いろいろな症状が複雑に絡み合って出現してきます。多発性硬化症と急性散在性脳脊髄炎の2つが脱髄疾患の代表です。

ミエリンは髄鞘(ミエリン鞘)を形成する脂肪性の物質で、それが破壊されることを脱ミエリン化と言う。再ミエリン化は、一度破壊された髄鞘が修復されることを言う。

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<出典:難病情報センター>
 ⇒ 膠原病(自己免疫疾患)

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