カテゴリー : 環境
大気汚染の指標とされる浮遊粒子状物質(SPM、直径10ミクロン以下)には、比較的大きな土ぼこり などの自然物質も含まれる。 これに対し、「PM2.5」は、ディーゼル車が吐き出す ディーゼル排気微粒子(DEP)など、 化学物質が主な成分とみられている。 米ハーバード大の疫学調査で、従来は健康被害の主役とみられてきたSPMより、 PM2.5の方が、喘息(ぜんそく)や気管支炎を引き起こす 確立が高いことが最近分かってきた。
「PM2.5」は、「肺の奥深くに付着しやすい」。 大気汚染と健康被害との関連を研究している東京女子医大の 香川順教授(公衆衛生学)は「首都圏では、PM2.5の過半数をDEPが占めるのではないか。 直径2〜3ミクロンの粒子が肺の奥深くにもっとも付着しやすく、健康被害も大きいと考えられる」 とみている。(1998年4月19日 朝日新聞)
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