Subject   : 磁石

カテゴリー  : 学びの館 > 物理・材料 


 磁石
もともとは磁性を持つ石である磁鉄鉱のことですが、現在では人工的に作られた強い磁性を持つ物質のことです。様々な種類があります。 磁石の原料に希土類元素をまぜて作られた磁石を希土類磁石といいます。 サマコバ磁石やネオジム磁石がそれにあたります。いずれも、フェライト磁石やアルニコ磁石とくらべると、とても大きな吸着力や保磁力を持っています。

● フェライト磁石
酸化鉄などを原料として焼きかためて作られた磁石です。 ホワイトボードや冷蔵庫に紙をとめる時などに使う黒い磁石です。強い磁力を必要としない時には、安く手に入るので広く使われています。 使用できる温度約300℃まで

● アルニコ磁石
アルミニウム・ニッケル・コバルト・鉄などを原料として作られた磁石です。 磁力がぬけやすいという欠点がありますが、高い温度の中で使うのにはてきしています。使用できる温度約450℃まで

● ネオジム磁石
ネオジム・鉄・ボロンなどを原料として作られた磁石です。 磁力はとても強いのですが、高い温度の中で使うのにはてきしていません。 また、さびやすいのでニッケルなどでメッキがされています。使用できる温度約 80℃まで

● サマリウム・コバルト磁石
サマリウム・コバルト・鉄などを原料として作られた磁石です。 うすい形はわれやすいのですが、磁力が強く、高い温度の中で使うのにてきしています。(サマコバ磁石)使用できる温度約250℃まで。

● ラバー磁石
ゴムにフェライト磁石のこなをまぜて作られた磁石です。 自動車のしょしんしゃマークなどに使われています。磁力は弱いのですが、ハサミやカッターナイフでかんたんに切ることができるので、いろいろな使われかたをしています

 ⇒ 磁性体
 ⇒ 圧電効果と圧電体

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