Subject   : 地質年代(geologic age)

カテゴリー  : 学びの館 > 地球科学・地学 


 地質年代(geologic age)
 地球の歴史を生物進化をもとにして、それぞれの時代につけた名称。

 地質時代の長さはおおよそ30億年であり、それ以前の地球の創造期の時代は20億年である。地質年代区分は地質学の対象となる時代の相対的な時代区分で、層序区分を基礎とし建てられ、ある地層の形成された期間として示される。各年代は主に地層に含まれる化石に基づいて識別される。したがって層序の細分に応じて年代がどこまでも細かくなるものではない。

 汎世界的に適用される年代区分は西欧の層序を基礎としているが、地方的な年代区分も成り立つ。年代区分の単位は大区分から小区分へと順に、代(era)、紀(period)、世(epoch)、期(age)となる。これに対応する年代層序区分は、界(erathem)、系(system)、統(series)、階(stage)である。年代層序区分と岩相層序区分とは分類の基準が異なるので直接の対応関係はないが、一部には混合して使われている場合もある。なお、地質年代は相対的なもので、現在これに放射性元素による絶対年代の時間軸が付けられている。

 ○ 変質帯 alteration zone
  岩石の本来の鉱物組成が後生的に変化する現象(変質)のうち、熱水作用による局部的な変化が生じている範囲を指す。熱水により付加される元素に応じて石英、緑泥石、カリ長石、黄鉄鉱、粘土鉱物等の二次鉱物が形成される。  火成熱水活動に伴い熱水性鉱床が形成される際、その周囲の既存の岩石が変質を受けて変質帯を形成する事が多く、この場合岩石中に生じる変質鉱物は中心部(鉱床近傍)から縁辺部に向けて変化する。変質鉱物の多くは可視短波長赤外域領域に特徴的なスペクトル吸収帯を持つので、リモートセンシングにより地表変質帯を抽出しそのタイプを識別する事ができる。
 ⇒ 地質年代表

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