Subject   : 免疫グロブリン(IgA)

カテゴリー  : 学術情報 


 免疫グロブリン(immunoglobulin A )
免疫グロブリン(IgA)は外分泌液中で最も重要な免疫グロブリンであり、唾液、涙、鼻汁、乳汁、消化液などに存在する免疫グロブリンの大部分を占める。主として小腸粘膜、気道粘膜で産生される血漿蛋白で、外来異物侵入時に最も早く異物と反応する。また、IgAは胎盤通過はしない免疫グロブリンで、補体結合もしない。
分泌液中のIgAは基本単位が二つ集まった「二量体」の形で存在します。
IgAを測定することにより、慢性感染症の有無、免疫不全症などを推測するものである。

IgAは胎盤を通過しないので、IgAは胎児の身体中にはありませんが、 IgAは腸管を通過するので、母乳のIgAを飲むと感染症に強くなります。 そのため、妊婦の初乳だけは赤ちゃんに飲ませたほうが良いのです。

● 異常値の検査と主な疾患
基準範囲 110〜410 mg/dl
検査方法 TIA
必要量(ml) 0.5
高値を示す主な疾患:慢性感染症、膠原病、自己免疫疾患、慢性肝疾患、IgA腎症、IgA型骨髄腫など
低値を示す主な疾患:原発性免疫不全症、ネフローゼ症候群など
※必要に応じて、免疫電気泳動、骨X線検査、細胞性免疫検査を行い、診断を進める。

 ⇒ 免疫グロブリン

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