Subject : 支持・結合組織
カテゴリー : 学術情報 > 組織学
支持・結合組織
-
支持・結合組織とは、 狭義の結合組織(Connective tissue)と、特殊に分化したな結合組織(軟骨組織、骨組織、血液とリンパ)を総称して、支持組織という。
支持組織は、一般に細胞と細胞外基質からなる。原則として細胞が、豊富な細胞外基質(細胞間質)に埋もれたように散在する組織。細胞外基質は線維 fibersと基質 ground substance からなる。
結合組織 は、支持組織のひとつとして、原則的に上記の特徴を備え、他の組織同志をつなぎ合わせる役目をする。
広義に解釈し、支持組織のことを「結合組織」と言う場合が多いです。
個体発生学的には「中胚葉」に由来し、身体の内部構造を保持する役割をもつ。
支持組織の細胞は、自身の作り出した豊富な細胞間質にうもれて散在する
- ■ 結合組織を構成するもの
-
固定細胞:
線維芽細胞 (Fibroblasts)、
細網細胞 (Reticular cells)、
脂肪細胞 (Adipose cells)
自由(遊走)細胞:
マクロファージ(組織球または大食細胞; Macrophages)、
肥満細胞 (Mast cells)、
形質細胞 (Plasma cells)、
リンパ球 (Lymphoid cells)、
顆粒性白血球 (Granulocytes)
- ● 細胞外基質
-
細胞間質、マトリックス Extra-cellular matrix
基質Ground substance:
水和した多糖類のゲル
Glycosaminoglycans ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などの総称(GAG)
プロテオグリカン(Proteoglycans)は、 GAGs と コアになるタンパク質が共有結合したもの全体をさす。
Glycoproteins Fibronectin、Lamininなど
線維状タンパク質: 基質の中に埋め込まれている
Collagenコラーゲン type I → 膠原線維 Collagen fibers、
III型コラーゲン → 細網線維 Reticular fibers
Elastinエラスチン → 弾性線維 Elastic fibers
- ■ 結合組織の分類
-
固有の結合組織(線維性結合組織)
1) 疎性結合組織 Loose connective tissue
2) 密性(強靭性)結合組織:
線維の方向が平行のものDense regular connective tissue
線維が二次元・三次元に交錯するものDense irregular connective tissue
非固有(変わり者)の結合組織
3) 膠様組織 Gelatinous tissue
4) 細網組織 Reticular tissue
5) 脂肪組織 Adipose tissue
⇒
人のからだの組織
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]