Subject   : 糖タンパク質

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 糖タンパク質
糖タンパク質 とは、糖とタンパク質が結合した一群の物質の総称。 その背骨であるポリペプチドにオリゴサッカリド(glycan)鎖が共有結合でくっついているタンパク質である。
2糖の繰り返し構造を持ち、糖の含有量が非常に多いものはプロテオグリカン (ムコ多糖)と呼んで、糖タンパク質とは別に扱われている。
2〜6種類の単糖が一定の繰り返し構造を持たずにタンパク質と共有結合している複合タンパク質を糖タンパク質という。
すべての細胞に存在し、唾液・胃液・血液などの分泌物、消化管粘膜などに含まれていて、粘性物質(ムチンなど)の主体をなす。
母乳に含まれる糖タンパク質には、ラクトフェリンなどがあります。

ヒトの糖タンパク質中の
主な糖
略号 糖ヌクレオチド
ガラクトース Gal ヘキソース UDP-α-Gal
グルコース Glc ヘキソース UDP-α-Glc
マンノース Man ヘキソース GDP-α-Man
N-アセチルガラクトサミン GalNac アミノヘキソース UDP-α-GalNac
N-アセチルグルコサミン GlcNac アミノヘキソース UDP-α-GlcNac
フコース Fuc デオキシヘキソース GDP-β-Fuc
N-アセチルノイラミン酸 NeuAc シアル酸 (9炭糖) CMP-NeuAc


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