Subject   : 分岐鎖アミノ酸(BCAA)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 分岐鎖アミノ酸(BCAA)
 BCAAは、Branched Chain Amino Acid(分岐鎖アミノ酸)の略で、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類のアミノ酸がある。
 BCAAは、BCATより、α-ケトグルタル酸と反応し、アンモニア処理に必要なグルタミン酸が、生成される。  運動時に、BCAAからは、アンモニア(NH3)を処理するのに必要なグルタミン酸が、生成される。  骨格筋で、BCAAの代謝で産生される有毒なアンモニアは、BCATにより無害なグルタミン酸に変換され、さらに、グルタミン合成酵素によりグルタミンに変換される。  BCAAは、骨格筋や脳で代謝され、生成されるグルタミンや、アラニンは、血液中を輸送され、腎臓や小腸で、代謝される。また、グルタミンやアラニンは、肝臓やに輸送され、アンモニアを処理する尿素回路や、糖新生の経路に、使用される。

 BCAAは、血漿中の遊離必須アミノ酸の約4割を占めている。  BCAAは、肝臓やではほとんど代謝されず、主として、骨格筋と脳で代謝される。  BCAAは、骨格筋の蛋白質合成を促進し、蛋白質の分解を抑制する。  BCAAは、運動時の骨格筋の維持や増量に、重要な役割をすると言われる。  BCAAは、運動後の筋肉の疲労を、速くに、回復させる(運動3日後、4日後の筋肉痛や疲労感が、速く、軽減する)。運動時に、筋肉にグリコーゲンが不足すると、筋肉の蛋白質のアミノ酸が分解されエネルギー源となるが、BCAAは、エネルギー源となり、筋肉の蛋白質のアミノ酸の分解を抑制し(疲労が少ない)、また、BCAAは、筋肉の合成を促進させる(疲労回復を促進させる)。

 ⇒ アミノ酸

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