Subject   : 細菌の毒

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 細菌の毒
細菌の毒には、菌体外毒素(exotoxin)と 菌体内毒素(endotoxin)がある。 また、カビによって生成される毒、カビ毒を マイコトキシン(mycotoxin)と呼ぶ。

種類 メモ
ボツリヌス毒素 毒素Aは分子量150,000のタンパク質で,10万の重鎖と5万の軽鎖からなる。他に毒素B, C1, C2, D, E, F, Gがある。神経筋接合部位のアセチルコリンの遊離を阻害。LD50は3.2×10−7 (mg/kg)
破傷風毒素
(Clostridium tetani)
神経毒(テタノスパスミン)で分子量150,000のタンパク質。脳脊髄の運動抑制ニューロンに作用。
ジフテリア毒素 分子量64,500の単純タンパク質。蛋白質合成の伸長因子EF-2の阻害。
EF-2をADPリボシル化し阻害する。このタンパク質は細胞に結合すると特定のプロテアーゼで切断され,2つの断片AとBに分かれる。断片AがADPリボシル化酵素である。
コレラ毒素
(コレラトキシン)
コレラトキシン(A1B5)は6つのサブユニットから成る(分子量84,000)。サブユニットA1がNAD+を使って促進性受容体と共役するGタンパク質のαサブユニットのArg残基をADPリボシル化し、活性型を持続させる。
ブドウ球菌
エンテロトキシン
黄色ブドウ球菌がつくる毒素。エンテロトキシン(腸管毒)と呼ばれるものは、AからE型に分けられる。黄色ブドウ球菌食中毒の80〜90%はA型毒素、あるいはその複合体に起因。
ウェルシュ菌α毒素 分子量43,000。溶血毒。
ブドウ球菌α毒素 分子量36,000。溶血毒。 志賀赤痢菌毒素 分子量82,000。溶血毒。腸管毒(神経性)。
腸炎ビブリオ毒素 分子量118,000。心臓毒。
百日咳毒素(IAP) IAPは5種6個のサブユニットよりなる多量体タンパク質(S1, (S2)2, S3, S4, S5; 分子量約117,000)。最大のS1サブユニットは、抑制性受容体と共役するGタンパク質のαサブユニットのC末端近傍のシステイン残基をADPリボシル化し、阻害する。

タンパク質以外の毒としては,内毒素(エンドトキシン)がある。これは,ある腫のグラム陰性菌の細胞壁外膜構成成分のリポ多糖。
 ⇒ 細菌の種類

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