Subject   : グルコセレブロシド(Glc-Cer)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 グルコセレブロシド(glucocerebroside)
グルコセレブロシド(Glc-Cer)は、グルコシルセラミド(glucosylceramide)とも呼ばれる。
グルコセレブロシドは、セラミドに、グルコース(ブドウ糖:Glc)が結合している。グルコセレブロシドは、赤血球の主な脂質成分であるgloboside Iやlactosylceramide、白血球に含まれるlactosylceramideを構成している。これらの血球膜糖脂質が、脾臓のリソソームで分解される際に、多量のグルコセレブロシド(Glc-Cer)が産生される。網内系細胞(脾臓や肝臓やリンパ節)のリソソームで産生されたグルコセレブロシド(Glc-Cer)は、βグルコセレブロシダーゼにより分解される。

 ○ セレブロシド(cerebroside)
 脳に存在するセレブロシド(cerebroside)は、セラミド(Cer)に、ガラクトース(Gal)が結合した、ガラクトシルセラミド(galactosylceramide)であり、ガラクトセレブロシド(galactocerebroside)とも呼ばれる。  ガングリオシドのGM3(注1)は、脂肪組織の主要なスフィンゴ糖脂質である。TNF-αは、GM3合成酵素(SAT-I)遺伝子の発現を亢進させ、脂肪組織でのGM3発現を増加させ、インスリンのシグナル伝達(IRS-1)を抑制し、インスリン抵抗性を来たすと言う。
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