Subject : ES細胞とiPS細胞
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
ES細胞(embroic stem cell: ESC
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1998年米国のトムソン教授らにより、「人間のES細胞を取り出すことに成功した」との論文が科学雑誌"サイエンス"に掲載されたことを契機に、ES細胞を利用しての再生医療が現実味をましました。
ES細胞は胚性幹細胞とも呼ばれ、胚盤胞(卵割期が終わった胚)内細胞塊より樹立された細胞株で、癌化することなくin vitroで自己複製し増殖することができ、また、いったん胚盤胞内に戻せば、正常な発生過程をたどり全ての細胞に分化可能である、という特徴を持つ。
人体のあらゆる細胞へ変貌することができるとともに、変貌する前の状態のまま、いくらでも増やすことができる特性をもっています。
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iPS細胞(induced pluripotent stem cell: iPS)
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iPS細胞とは人工多能性幹細胞を意味し、体細胞へ複数の遺伝子を導入することにより、ES細胞のように非常に多くの細胞に分化しできる分化万能性と自己複製能をもつ細胞を言い、万能細胞ともいわれています。
2006年京都大学の山中教授は、世界ではじめてマウスの皮膚細胞からiPS細胞を作り大きな話題となりました。具合的には、皮膚細胞に4つの遺伝子(Oct3/4,Sox2,c-Myc,Klf4)を導入すると、皮膚細胞の形態が変わり、ES細胞のように分化する能力を獲得した細胞を樹立しました。このiPSを使って、安全に人間の病気やけがを治すためには、さらなる研究と検証が必要でありますが、再生医療への大きな貢献が期待されています。
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幹細胞
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