Subject   : トリプシン(trypsin)

カテゴリー  : 学術情報 


 トリプシン(trypsin) 
膵液(すいえき)に含まれる消化酵素の一。腸内で食物中のタンパク質およびその分解産物であるプロテオースやペプトンに作用し、ポリペプチドと少数のアミノ酸を生ずる。

膵臓からトリプシノーゲンとして分泌され、エンテロキナーゼ(自家加水分解)によりαトリプシン及びβトリプシンとなる。また、キモトリプシノーゲンを一部加水分解しキモトリプシンとするのに必要な酵素である。トリプシンインヒビター(アンチトリプシンやオボムコイド)によって阻害を受ける。

ヒトトリプシンの場合、コードしている遺伝子は第7染色体のq32-q36のTRY1。

ヒトではトリプシンの最適pHは8 - 9程度の弱塩基性である。

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 ⇒ 栄養素の消化と吸収

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