種類 | メモ |
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アナストロゾール (アリミデックス) |
現在、日本を含む世界100カ国以上で、閉経後の進行・再発乳がんの治療薬として承認されています。 |
エキセメスタン (アロマシン) |
閉経後の進行・再発乳がんの治療薬として、また手術後の再発予防のためのホルモン療法剤として、タモキシフェンと同等の臨床成績が報告されています。 |
エストラムスチン (エストラサイト、ピアセチル、プロエスタ) |
女性ホルモンのエストロゲンと抗がん剤ナイトロジェン・マスタード(アルキル化剤)の2剤を結合させた抗がん剤です。前立腺がんの治療に用いられます。 |
エチニルエストラジオール (プロセキソール) |
卵胞ホルモン(エストロゲン)剤の1つです。エストロゲンにはアンドロゲンの働きを抑える作用があり、主にアンドロゲンによって増殖が促進される前立腺がんに用いられます。 |
クロルマジノン (アプタコール、パパコール、プロスタール、プロスタットほか) |
前立腺がんのための抗アンドロゲン剤です。おもに前立腺に直接作用して前立腺のアンドロゲン(男性ホルモン)の取り込みを阻害し、がんの成長を抑えるとされています。 |
ゴセレリン (ゾラデックス) |
投与すると下垂体の反応性が低下し、精巣のテストステロンまたは卵巣のエストロゲンの分泌が抑えられて、抗がん効果が生まれます。 |
タモキシフェン (アドバン、エマルック、ノルバデックスほか) |
エストロゲンががん細胞の持つエストロゲン受容体と結びつくとがん細胞が成長します。タモキシフェンはその前にこの受容体と結合してエストロゲンを排除し、がんの成長を押さえます。 |
デキサメタゾン (オルガドロン、デキサメゾサゾンエリキシル、メサデルムほか) |
抗がん剤の副作用に対する支持療法で使われる一方で、がん細胞のアポトーシス(自殺)を誘発することから、白血病などの血液のがんの治療薬として用いられています。 |
トレミフェン (トレミファン、フェアストン) |
成長のためにエストロゲンを必要とする乳がんに対して、がん細胞のエストロゲン受容体と結合し、がん細胞の増殖を阻害します。 |
ビカルタミド (カソデックス) |
フルタミドと同じ、非ステロイド性の抗アンドロゲン剤です。がん細胞のアンドロゲン受容体をブロックしてアンドロゲンの働きを抑え、がん細胞の増殖を阻害します。 |
フルタミド (オダイン、フルタミド、フルタメルク) |
非ステロイド性の抗アンドロゲン剤です。男性ホルモン(アンドロゲン)によって増殖が促がされる前立腺がんの治療に用いられます。 |
プレドニゾロン (プレドニソロン、ブレドニン、プレドハンほか) |
体内でつくられる副腎皮質ホルモンに似た物質(糖質コルチコイド)で、白血球の一種であるリンパ球を破壊する作用があります。おもに血液系のがんに対して使用されます。 |
ホスフェストロール(ホンバン) | 現在前立腺がんやその転移がんの成長を促進する男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを阻害して、がん細胞の分裂・増殖を抑えます。 |
ミトタン (オペプリム) |
殺虫剤DDTによく似た物質です。副腎皮質に対する毒性によって、副腎の腫瘍を小さくする働きがあります。 |
メチルテストステロン (エナルモン、エネルファ) |
テストステロンに、メチル基を結合させた合成ホルモン剤です。強い男性ホルモン作用をもち、手術不能の乳がん、末期女性性器がんの疼痛緩和に使用されます。 |
メドロキシプロゲステロン (ヒスロンH、プロゲストン) |
女性ホルモン(エストロゲン)によって促進されるがん細胞の分裂を阻害することにより、抗がん作用を発揮します。 |
メピチオスタン (チオデロン) |
男性ホルモン(アンドロゲン)に近い性質をもつエストロゲン剤です。エストロゲンの働きを抑制するので、乳がんに効果があります。 |
リュープロレリン (リュープリン) |
長時間をかけてゆっくりと体内で放出され、主に前立腺がんの症状・進行の改善に用いられます。 |
レトロゾール (フェマーラ) |
エストロゲンを合成するアロマターゼの働きを抑制することで、乳がんの増殖を抑えるアロマターゼ阻害剤です。 |