Subject   : 固形注射剤

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 固形注射剤
 固形注射剤とは注射剤の一種で、薬剤を固体で保管しておき、使用する時に溶かすか、懸濁して用いる注射剤。 保管時の薬剤は無菌状態の粉末状医薬品か、真空凍結・乾燥の過程を経て固形化している場合の2種類がある。固形注射剤は、抗生物質など、液体に溶かしたり混ぜたりすると安定性が確保できない医薬品に対して用いられる。 注射剤は固形注射剤以外に、水を溶媒にする水性注射剤や水以外を溶媒にした非水性注射剤、薬剤を細かく砕いて液体に混ぜた懸濁性注射剤がある。

懸濁注射剤とは注射剤の一種で、薬効成分を細かく砕いて液体に混ぜ込んだ注射剤。薬効成分がそのままの状態では水に溶けない場合に、懸濁注射剤が用いられる。

薬効成分が液体に均等に溶けづらく、放置すると沈殿することもあるため、使用時にはよく振り混ぜる必要がある。 懸濁注射剤は、ろ過や加熱滅菌ができないため、以下のような「無菌操作方法」によって無菌状態に調製する。

 ■ 無菌操作方法
 1.無菌操作に使用する器具や容器、培養液などを滅菌処理して全く生物を含まない状態にする。
 2.無菌操作を行う人間の手指を殺菌する(水で洗い、必ずアルコール殺菌をする)。
 3.無菌室など、雑菌が混入しない場所で無菌処理を行う。
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